《MUMEI》
間宮の暴挙
勝手にしなさいよ、もう、電話してこないで!

真奈美、電話を切ってた

どうしたの?

うん、間宮、会いたいって

脅してきたの?

うん、でも、大丈夫よ、何もできやしないわ

真奈美、今の電話の人、前に話してた、写メの事の人?

うん、バカやっちゃったなぁ
あんなクズを、一時でも好きになったなんて
自己嫌悪よ

最低の男ね!
許せない!

優子、そんなに、向きにならないで
半分は、私の責任なの
翔に、嫌われなきゃ、それでいいの

でも、何とかしなきゃ
今更連絡してくるなんて、絶対変よ!

そうね、たぶん用があるのは、私の身体かな

真奈美!

綺麗事、言わないよ
あんなクズが考えてることなんて、そんなもんでしょ
翔、たぶん、写メ、出回る

うん、わかった

ごめんね

謝ることないよ、いつか、起こる事って思ってたし
真奈美の生活圏、守らなくちゃね

翔くん!、嫌じゃないの?
何とかしなくちゃ!

優子さんが、強く言ったんだ

うん、嫌だし避けたい事態だけど
相手の誘いに真奈美が乗る方が嫌だしね

乗らないわよ!

うん、わかってる
そうじゃなくて、話し合いすら、無意味って事
奴の狙いを、真奈美が理解してれば
最悪の事態は無いよ

うん、無いわ
戦う
負けないよ、わたし

うん

優子、悪いけど、母に相談しときたいから

あ、うん

送るね

大丈夫よ、駅近いし電車で帰るわ

真奈美、俺もいく
優子さん送ってその足で行こう
電話しとくよ、

はい、
優子、送るわ

外に出て、車に行くと
真奈美の車、傷だらけだったんだ

酷いこと、するわね
ここに住んでるの、バレてるって事かな?

静かに真奈美が言ったんだ

たぶんね、俺のバイクもヤられてるよ
他の車は、無傷みたいだしね
真奈美、優子さんを部屋へ、近くに居るはずだから

わかったわ、優子、ごめんね来て

おじさん呼ぶよ、送ってもらう
何かあったら洒落にならないよ

辺りを見回しながら、電話したんだ

…………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫