《MUMEI》 真奈美に、来いと伝えられた場所は 間宮の祖父の家らしい 今は、誰も住んでない、平屋の家 広い庭に、高級車が停められてた 間宮の母親が来てるんだ おじさんも、貴子叔母さんも、春名も来てた 奥の部屋に、間宮は居た アツシさんが、畳の上に倒れてる 縛られて、転がされてるんだ 意識がないのか、動いてない カオリが人質に、なってた 腕を縛られ、口も粘着テープで、塞がれて 盾にするよう、間宮が背後から抱えてた タカシも居た、 中途半端な場所で、オドオドしてた な、何でお前らが来るんだ! 俺は真奈美を呼んだんだ!帰れ! 包丁片手に、間宮が叫んでた 母親の説得に、全く耳を貸してない く、来るな! 近づいてく俺に、間宮が叫んだんだ お前が用あるのは、カオリさんか? 真奈美だろ、離してやってよ 真奈美、おいで 真奈美を呼んだんだ 俺の真奈美を呼び捨てにするな! 間宮が喚いてた 真奈美が俺の隣まで来た間宮との距離は三メートルぐらいだ 間宮のとこに行きな、カオリさんと、交換だ 俺を見てた真奈美が、一瞬目を見開き、驚いたけど うん、わかった そう、言って、間宮の目の前まで行ったんだ カオリを離して 用があるのは、私でしょ? 真奈美の言葉に 間宮は、カオリさんを突き飛ばし、真奈美を抱き抱え、後退りしたんだ か、帰れ!、お前らは帰れ! ナイフを振り回し、叫ぶ間宮 貴子叔母さんと、春名が、カオリさんを、保護し 縛られてる粘着テープを剥がしてた アツシが、アツシが! 泣き叫ぶ、カオリさん おじさんが、アツシさんのところに行ってた 息はある、だが、様子が変だ、救急車をよべ! おじさんの言葉に、貴子叔母さんが電話をしてた よ、呼ぶな!、真奈美を殺すぞ! 間宮、そう叫んだんだ 悪いな、真奈美は、俺の女だ お前にやるわけにはいかねーんだ く、来るな! 汚い奴め! 親戚のくせに、真奈美の身体をむさぼりやがって! 知ってるぞ、ワンルームで暮らしてんだろ?! やったのか?、真奈美とやったのか?! 真奈美は、俺に惚れてるんだ 真奈美は、俺の彼女なんだ! 間宮が叫んでた 支離滅裂だな、こいつ タカシも、グルよ! アツシに変な機械で!気を付けて! カオリが、叫んだ ドアの方へと動いてたタカシに、春名が飛びかかったんだ 逃がさないからね! 怒鳴った春名にアツシが、変なバリカンみたいな物をポケットから取り出してた タカシ!、なによそれ! あんた、逃げ場なんかないからね! 眞鍋さん、タカシのその腕を掴み、叫んでた タカシの手から、変な機械を取り上げて そこに座ってなさい、言い訳は、後で聞いてあげる 高橋さん、そう、言って、タカシを突き飛ばしてたんだ し、知らねーよ!俺は関係ねー! 俺はただ、真奈美を呼ぶってから 黙りな! 後で聞くわ 高橋さん、強い口調で、タカシに言ってたんだ ………… 前へ |次へ |
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