《MUMEI》
学校
車に乗って20分が経過した。

やっとお兄ちゃんの学校に着いたんだけど…

真「出か過ぎでしょ!!」

潤「そうだろ?それよりこれ」

お兄ちゃんに、メモを渡された。

真「なにこれ」

潤「男の設定だ。男の時の名前とか色々書いといた」

おぉーー!!!

頼りになるー!

メモを開いたら、色々書いてあった。

なになに?

名前…純也

……

終わり!?

なんですとーーーー!!!!!

名前しか書いてねぇじゃん!!

頼りにならねぇじゃんか!!

真「いらねぇ」

私は、そういうとメモを投げた。

それをお兄ちゃんは、慌ててキャッチした。

潤「何すんだよ!大事な事書いてるんだから!」

お兄ちゃんは、ページをペラペラ確認し始めた。

真「何が大事な事だよ!名前しか書いてねぇじゃんか!!」

潤「そ、それより早く行こーぜ!」

ごまかしやがって!!

ま、いいか。

そんなことより学校の中見てみたいし。

母「私は、ここまでしか行けないから…頑張ってね!」

お母さんは、お兄ちゃんと私の肩に手を置いた。

真「頑張ってくるね!」

私は、お母さんを安心させるために笑顔で言った。

そしたら、

母「なんて可愛い子なの!」

そう言って抱きついてきた。

潤「大袈裟過ぎだろ」

母「潤、真由が女の子ってバレたらかばってあげるのよ!」

潤「はいはい」

お兄ちゃんは、だるそうに歩いた。

母「真由、頼りないお兄ちゃんだけどたまには頼りになるからね!」

真「う、うん」

母「じゃ、行ってらっしゃい」

真「行ってきまーす!」

私は、お母さんの方を向きながら走った。

※潤のあとを追うために。

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