《MUMEI》 舞踏会の招待状またなの? ルティから受け取った鳩紙は舞踏会への招待状だった。 正直、舞踏会は好きじゃない。 他の城の人と踊るとか、気持ち悪い。 ルティとしか踊りたくない。 「行きます?」 「行くしかない………城の顔に泥を塗る気はない」 「流石です。姫様」 「いつ?」 「明後日です」 「………そう」 鳩紙をルティに押し付ける。 「処分して。もういい」 「御意」 「ルティ」 「いかがいたしました」 「ドレスは適当に選んでおいて………なるたけ軽いの」 「はい」 鳩紙を持って、部屋を出て行った。 ………ばか。 「ルティの………ばか………」 ベッドに倒れた。 小さいころは、ルティと寝ることが出来た。 今じゃ違う意味になる。 布1枚も隔てず、生で奥まで触れ合う。 回数を重ねるごとに、ルティを好きになる。 ………酷い 耳許で甘い言葉を囁いて……… 深く、奥まで犯して……… 私の思考回路をぐちゃぐちゃにして……… 狂わせて……… ルティは………酷すぎる。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |