《MUMEI》

そっかぁ、そうなんだわ
アツシが、つまらない見栄張らなくなってるのも
カオリが女として、自信持ってるのも
切っ掛けは全部、翔くんなんだわ

眞鍋さん、そう言って真奈美を見て

自分に自信持てなきゃ、迷っちゃうわよね、
真奈美が私に言いたかった事って、そう言う事だったのね?

ん、そこまでは、言ってないわよ、
お節介だとは思ったけど、
なんか、見たくない、アユミのそう言うの

うん、ありがとう
なにやってたんだろ、わたし

なんの話し?

ん、カオリには、まだ話したくないなぁ
みっともない話しだから、立ち直ってから話すね

あ、うん、ごめん、聞いちゃって

ううん、ねぇ、カオリ、今幸せ?

えっ?、ん、実感はないけど
でも、楽しいよ、毎日が
きっとね、アツシだけじゃ、この楽しさなかったと思うんだ
でも、アツシが居なきゃ、絶対に無いの
この楽しさは

カオリさん、そう話してた

負けてるな、わたし
追い付かなきゃ、皆ともっと楽しくなれるように
男欲しいからって、妥協はしない
私が楽しくなきゃね、
見栄かな、自分だけ、彼氏が居ないからって
ふうっ、アツシを見習わなきゃ
等身大で、勝負よね

眞鍋さん、そう話して

真奈美、私にも翔くんの見せてよ
そしたら、なんか開けそうだか

そう、真奈美に言ったんだ

そっちじゃないでしょ?!

くすっ、冗談よ
最後は自分だもんね、翔くんは、切っ掛け、
でも、見てみたいなぁ、
そんなにおっきいの?
アツシのが、小さいだけじゃないの?

私だってそんなに数知らないもの
でも、アツシの、ちょっと見えたけど

真奈美が眞鍋さんの耳元で、ヒソヒソ話してた

そうなんだぁ、日本人は多いらしいものね

でね

くすっ、やだぁ、真奈美

ったくぅ、あーそうだよ!
皮が余ってるさ!
笑ってろ!勝手に!

アツシさん、ふてくされながら、叫んでたんだ

なぁに?

カオリさんが、呼ばれてた

女子が、集まりヒソヒソと話してる

そうなんだぁ?
えっ、じゃぁ翔くんは?

くすっ、そうだったの?、そっかぁ

だからね

えっ、やだぁ、くすくすっ

でも、それもつとめよね

そっかぁ、眞鍋さんも、そうしてたの?

だからぁ、アユミで、いいってばぁ
相手に、よるかな?
年上には、ちょっとね

そっかぁ、うん、私もそうする、
詳しく教えて、アユミさん

さんも、要らないわよ

年上だもん、呼び捨てはちょっとぅね

壁あるみたいだから、教えなぁい

あっ、ずるーい、

でもね、

女子たち、妖しげなヒソヒソ話をしながら、俺とアツシさんをチラチラ見てた

翔、お前、こう言うとき、どうしてんだ?

アツシさんに聞かれ

ほっとく、しか、ないよね?

俺、聞き直すように話したんだ

そっかぁ、

アツシさん、諦めたような顔してた

女子たちは、まだ、ヒソヒソ話をしながら、キャッキャと、騒いでたんだ

…………


………………

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