《MUMEI》

誰にも話してないんだ
バージンのまま、死にたくないじゃない

だから、お父さんと、セックスしたの

うち、お母さん居ないから、お父さんも、女、欲しかったのかもね

仕事と私の看病で、大変だったと思うんだ
自宅療養になって、身体拭いてもらってるとき、
お父さん、立っちゃってたから、私から言ったの
中2から、ずっと、エッチなことしてて
中3の秋に、女になったんだ

高校に上がるとき、お父さんに彼女ができてたの、知ったの
だから、関係を止めたんだ

でも、同世代に目が行かなくて、不倫、してた
奥さん居る、男性と、
身体だけって、わかってたよ、でも、依存してたのかな

くっついたり、別れたり、なんどかしてたんだ
その間に、何人かの男性と、そうなったけど
コンプレックス

口には出さないけど、嫌みたい、私の匂い

ドンドン壁を作って、別れる準備をしてたんだと、思う

始めだけ、寝るまでが、幸せ、
そんな風に思ってた

真奈美はね、私に偏見持たなかったんだ
年上だけど、普通にクラスメートとして、接してくれたんだ

そして、翔くんと、出会って、
不思議なぐらい、引かれたの、何でだろう?

女知らない翔くんなら、私の匂い、わからないかな、とか、あったのかも
そんなに、ヤリチン君だなんて、わからなかったもん

私ね、優子の想ってる人と、寝たんだ

!、え?、

酷いよね、してることが
誘って来たのは、向こうだよ

でも、受け入れた私も、悪いわよね

スポーツみたいな、エッチだったわ
お互い、性欲だけ満たそう、みたいなね

あいつ、仮面被ってる
良い人演じてるよ

優子、騙されてる

でも、話せない

俺の仲間とも、してあげてよ

普通にそう言ったわ

軽く、扱われたのは、私も軽く見てたからかもね
でも、やりながら言わないよ、そんなこと

翔くんの、俺の真奈美、綺麗だろ
センスあるわよね、私を愛してないよって、伝わるもん

思いが届かなくても、好きな人に、抱かれたい
手に入れたいのは、彼氏でも、結婚相手でもないもん

大切な、仲間と、
大好きな人の性欲を、満たしてあげたい
身体だけでも、満たされたい、そんな欲求

ダメですか?
私の身体じゃ、ダメですか?

真奈美と一緒に、私をオモチャにしてくれたら、
嬉しいな

真鍋さん、そう、話したんだ

……………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫