《MUMEI》
忙しい
家に帰り、村を豊かにするためにはどうすればいいのか調べた。

そうだ、お父さんの書斎にたくさん村に関係ある本があったよね!

お父さんの書斎に行ってみた。

中は綺麗に整理されてあり、本がズラリと並べられていた。

こんなにあるんだ…

あ、これなんかいいかも!

「村作りについて」という本を手に取った。

中をペラペラとめくってみたら、色々と書いてあった。

これなら、一冊だけで役に立ちそう。

書斎を出て、自分の部屋に行った。

私の本棚には、漫画がばっかり入ってあった。

漫画なんか村作りに、関係ないから捨てよう。

ダンボールを用意し、本棚に入れてあった漫画を全部入れた。

よしっと!

これで、私の村作りの本を入れる本棚が出来た!

ダッシュで、本屋に行き、村作りに関係ある本を全部買ってきて、本棚に入れた。

さぁ、準備okだし勉強しますか!

さっき、本屋に行ったついでにノートを何冊も買ってきた。

学校に行ってても、勉強出来るようにだ。

カリカリカリカリ

〜1時間後〜

さすがに、疲れた〜

ガチャ

ん?美雪さん、帰ってきたのかな?

トコトコ

階段から玄関を見ると、スーパーの買い物袋を手持った美雪さんが、リビングに行くところだった。

リビングに行くと、美雪さんが私に気づいた。

美「瑠花さん、もう帰ってたんですね」

瑠「うん。それより、瑠花でいいよ」

美「ちゃん付けでいい?」

まぁいっか。

瑠「いいよ♪」

美「そういえば、あのダンボールどうしたんですか?」

私がさっき、漫画を全部入れたダンボールを美雪さんが指を差しながら聞いてきた。

瑠「捨てる漫画だよ。村を豊かにするのに、漫画なんか必要ないもん」

美「瑠花ちゃん、村長らしいなってきましたね」

瑠「そ、そう?あ、敬語じゃなくていいからね」

美「うん。あっ、もしかして照れてるの〜?」

美雪さんが、バカにしたような顔で言った。

瑠「照れてなんかいませんよ〜!それより、美雪さん…私の事まだ小学生と思ってるでしょ」

美「え、なんの事〜?」

美雪さんって、分かりやすいな。

瑠「私は、立派な中学3年生ですよーだ」

私は、すねたふりをした。

美「ごめんね!身長的には、中学生なんだけど性格が子供っぽくて…」

ま、美雪さんも反省してるしいっか。

自分でも、子供っぽいって分かってるし…

美「そうそう、なんとか事務所から電話がきてね?瑠花ちゃんに、モデルにならないかって聞いてくれって言われたんだけど…どうする?」

うーん

瑠「その事務所の人、困ってた?」

美「うん!なんか有名な事務所らしいよ」

困ってるんなら仕方ないよね。

瑠「事務所に、電話して。モデルやりますって」

美「瑠花ちゃん、本当村長に似たこと!」

美雪さんは、感動してるのか目がうるうるとしていた。

美「じゃあ、電話してきますね!」

美雪さんは、目を輝かせながら電話をしにいった。

そんなに嬉しい事なのかな?

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