《MUMEI》 自分らしく性同一性障害(GID)・・・ 持って産まれたセックス(肉体の性別)と心の性別(ジェンダー)が一致しないという診断名。 子供の頃から誰にも言えず抱えていた心の闇が40前になってようやく解けた瞬間。 僕の戸籍の性別欄は『女』としっかり記載されている。 だけど自身の心の性別は『男』 女でありながら男として生きたい(FTM)。 我れながら何とも複雑怪奇な人間だ。 性同一性障害はここ数年の言葉で、今はまだ受診できるクリニックが少ない現状だとは言え 少しずつクローゼット状態から解放されてきている。 それなりの年月は必要にはなるけれどガイドラインに沿って治療していけば戸籍変更の道まであるんだから。 戸籍変更・・・ 僕には夢のまた夢。 僕は子供を産んだトランスジェンダーだから。 現特例法では子供が居る人の戸籍変更は認められていない。 でも・・・ 仮にそれが取っ払われても僕はそこまで決断できるのか今は答が出せない。 子供にも当たり前に戸籍があり、僕の戸籍が変更されたら親の欄に父が二人となるわけで・・・。 親心にも『う〜ん・・・』となる。 それでも今は社会的に認知されつつあるとは言え、今でもなかなかカムアウトすることが難しい現状のある中で、 この日本で性同一性障害有する人口は約7000人いると推測され、 僕のようなFTMと言われる人の中で(あくまでも精神科クリニック受診者対象) 統計的に言えば結婚経験者は約5%。 子供がいる人が約1%だと言われている。 そう考えると僕はセクシャルマイノリティー(性的少数派)の中のマイノリティーな存在。 ただでさえ理解しがたいマイノリティーでありながらも、裏を返せばとても貴重な人間かも。 ホントに居るんだかわからない『幻のツチノコ』を捜すほど難しくはないにしても、トキくらいにはなるかな? 何やら難しい話しになったな。 僕は御歳40歳 過去既婚歴ありの(離婚済) 出産経験ありの 要するに子持ちのFTM。 過去を思い起こせば・・・自分をクローズしてある意味うまく自分を使い分けて生きてきた僕。 でも今の僕は僕らしく生きたいんだと中年の雄叫びを揚げた。 抱える現状を考えれば・・・まぁ考えなくても大変な道のりだけど 僕のトランスは始まった。 |
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