《MUMEI》
秘密
「ラーク………」
「来たか」

いつもと同じようにラークと会う。
そして、いつもと同じように身体に滑るラークの手。

「だいぶ慣れたな」
"中"に入りながら言う。

"中"に入られたら、もう動けない。

「ーっんん」
「可愛い………」

はぁっ………はっ………

暗い夜の中、荒い息遣いが響く。

「………もう………だめぇ………」

「駄目だ………まだ、イくな」

胸に手が這う。


その手をただ見る。


少し、上を見るとラークが笑っていた。

「………何で………笑って………」

「いや、可愛いなって思って」

「………ばか………………んっ」

"中"に入ったまま、キスをされる。

深くて、長い………キス。



思考回路が………ぐちゃぐちゃになる………


「………リリィ………」


「………んっ」


「いいこと、教えてやるよ」



耳許で言う。



「オレは、悪魔だ―」

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