《MUMEI》 七生が同い年に近付くなんて珍しい。初めてのことじゃないか? 黒髪の艶やかな小柄な印象だ。守りたくなるタイプ。いつもの凄みのあるスレンダーなお姉様方と違う。 変わったのか? ま、俺には関係ない事だ。 「今日は雑魚寝かー。体痛くなりそう。」 東屋がキョロキョロしながら言う。足元危ない。 「あ、見て、シーサー」 塀にちょこんと座っている。南が写真を撮っていた。ひとまず写真は安心だ。 ガイドさんの言葉に耳を傾けながら集合写真の場所に向かう。 土産とかも一日目に大体買って輸送しよう。荷物にしたくない。 クラスでカメラマンの指示に従って列を作る。どうしてもカメラマンさんの話に魅力を感じられなくて苦笑い。だから嫌いなんだ写真って。 そのまま宿までバスに揺られる。 前へ |次へ |
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