《MUMEI》 帰りの途中で今さらながら、役に立たない伝統に縛られているというこの学校だが、部活は自由参加になっていて、部活にはあまり力を入れていなく、よほど部活をしたい人間が集まって、部活をするにしか過ぎ無かった。 帰りの電車で、武山と一緒になったので、武山に、「見てたでしょ?いやらしい視線で、僕の事を?」こう聞くと武山は、後ろからギュッと抱きしめて、耳元で、「光さんだから見てた、と言って信用してもらえますか?」こう囁いた、僕は顔を赤くして、「ばか。」こう言うと武山が、「光さん、一人暮らしですよね、自分もそうなんですけど、今夜鍋にしようと思っていてよかったら、どうかな?…なんて思ってさ。」「どうして、一人暮らしだと思うの?」と聞くと、「昨日一緒に帰った時に、(ただいま。)を言ってなかったからさ。」こう言うと続けて、「誰もいなくても言った方が、いいよと思います、最近物騒な世の中だから、わしより悪質な人間に犯されるかもしれないし。」こう言った。変態としか言われていない武山でも、優しいところがある事に驚いた。僕が、「いいよ。…明日の買い出し付き合って欲しいな?」 前へ |次へ |
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