《MUMEI》
武山の家の続き
「?!」僕はかなりびっくりしてしまった。武山は鍋を敷物に置くと、「やっぱ見たよね?」僕は何も言えなかった、「その段ボールは、親父がそういう仕事していて、家に送って来て、わしが拝見している、そんな感じかな?だから、クラスの奴等のほとんどが、わしを変態と言っているがこういう環境だったら、変態になってもおかしくないかなぁ、なんてね。…さあ、冷めないうちに食べよう。」こう言って蓋を開けると、熱気の中から味噌の美味しそう匂いが鼻に入った。お玉が二つあったので、お皿に善そうと「いただきます。」二人でこう言うと、一口食べると味噌の味に加わって、若干の辛さを感じた。武山が、「ごめん、いつも自分で食べる感覚で作ったから、辛いかも。」こう言ったが僕は、「いや、いい辛さだよ。」こう言うと続けて、「だいぶ美味しいけど、武山はいつから自炊しているの?」こう聞くと、「こっちに引っ越して来てからだから、まだ一年過ぎたぐらいかなぁ。」こう言った。その後も豚汁鍋を食べ進めながら、お互い色々な質問をした。食事中だからか、エッチな質問はなかった。しばらくすると鍋に残ったのは、汁だけになった。それに気付いた僕が、「ごめん食べ過ぎたね?」

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