《MUMEI》
Secret
「政府の秘密…ですか?」

「そう。この国が、国民に隠蔽している事実。それを、君は知る権利がある。これからいろいろ実験させてもらうから、その代償ということで」

「実験!?俺に何するつもりですか!!」

「まあそんな怒らないで。政府は裏でたくさんの技術を開発し、まだ世界でも見たことがないような技術を持っている。
 その中に、私たち“UNIT”と呼ばれる構成員…つまり能力開発で得た能力を科学で使えるようになった…要は実験台のチームさ。
 能力開発でつくられたUNITはそれ以外も構成されているんだ。我々のチームはUNIT:SCIENCE。科学側のチーム。
 もうひとつ…我々に対するUNIT…UNIT:MAGIC。魔術というオカルト側のチーム。
 この二つは構成員研究者ともに政党のように争っているんだ。ま、こっちの構成員は能力ばっか使って何の主張もしないんだけどね;
 君は珍種だ。初めから能力を持っていた進化を遂げた人間。
 だから君には研究の実験台として参加してほしいんだよ。」

「…俺はただ平凡な日常を暮らしたいだけなので…断らせていただきます」

「そんなこと言わないでって;ほら、君たちも何とか言ってよ;」

「護を巻き込みたくない」

「どうでもいい。私には関係のないこと。指令があれば従う。それだけ」

「…;;」PLLLLLLLL…

「はいもしもし……ああ。わかった。適当にあしらっておくよ。じゃあ」

深景は足を組んで座っており伸びをして、あくびをした。
優衣は静かに文庫本を読んでいる。


「…ねぇ君たち。………敵襲だよ」

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