《MUMEI》

夜中に発砲音がした

そして、暫くして、外人が俺の前に来たんだ

支援者は、健在だったようだ
裏切り者だらけなんだな、何処の組織内も

警部!、どこへ、警部!

声がした

け、恵太、守ったぜ、な、ほら、腐った警察官ばかりじゃ、ねーだろ?

オッサン!
腹撃たれたのか?!

しっかり見ろよ!、これが、警察官だ!

わかったから病院行けよ!

恵太、必ず礼をしに来いよ、牛丼の、礼だ、わかったな

わ、わかったから、オッサン、しっかりしろよ、オッサン!

約束、したぞ

オッサン、しっかりしろ!

警部!担架を、!

救急隊が、来てた
オッサン、救急車に乗らず、俺のところへ来たんだ
バカだ、オッサン
バカだよ

俺は、大使館に連れていかれたんだ
そして、アメリカに避難する事になった

世界の、コンピューター業界の、第三勢力の会社
アメリカの、その会社の筆頭株主は、父だった

零細企業のときから、支えてきたそうだ
社主は、父の友人でもある

独特のインターフェイスに、ウイルスに強いシステム
そして、処理能力の高さから、そのCPUは、軍事産業にも使われてる

今や、知らないものは居ないメーカーだ

政治的圧力があったのかもね
公安に身柄を移されず、俺は、アメリカに向かうんだ

……………

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