《MUMEI》 出口の無いトンネル次の日、沙羅は昼からずっとセレナ様の部屋に行ったっきり帰って来ない。 昨日の夜、あれから、瑠菜の部屋で色々話してたみたいだけど。 俺には関係無いことか。 外は夕暮れ。まだ幼い魔物逹が遊んでいた。 俺のじぃちゃんはコイツ等を守ったんだ。命をかけて。 母さんは?母さんはどうして人間界にいたんだろう。 俺にはコイツ等を守れるだろうか。俺はコイツ等を守りたい。 ふと、俺はそんなことを思っていた。 自分の周りのことなのに。疑問ばっかだ。 俺には、そんな状況が出口の無いトンネルの中に放り込まれた見たいで、何となく、息苦しかった。 ここは俺の世界なんだ―・・・。 前へ |次へ |
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