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《MUMEI》 表だった争いは、なにも無かった だけど、一族の法事に、名前がなくなってるそうだ 今まで、真知子が代理を務めてくれてたけど 完全に俺は、締め出された事になったんだ いくら本家でも、皆が離れれば、一族の頂点ではなくなる 彼らは間違えてる 力を会わせ、戦う相手を 自分達の責任すら、棚にあげて それなら、それでいい 彼らは真知子に任せるさ、どのみち、目的を果たしたら、日本に用などない でも、墓参り、出来ねーのは、なんか、痛いな だけど、この戦いを止める気はないしな 目先の利益と、現状の不満しか見てない彼らは、でも、それも生き方かもな 批判はしないよ、ただ、仲間ではないだけさ 孤独は慣れてる 板挟みの真知子には、辛い思いをさせてるかもな 向こうに行ってやれよ 真知子に、そう告げたんだ 恵太様、お聞かせください、なぜ、高橋不動産を切らないのですか？ 一族を再建したいんだろ？ 私くしの、ためですか？ 彼らは、他に生き方を知らないのだろうね 頭を下げるなら、墓参りをさせてやると言ってきたよ 彼らに期待することは、何もないさ 恵太様の、弱味を濁ってるから、切りきれないはずと申してます よろしいのですか？ 聞いたろ？ 高橋不動産に、支援はしない まっとうな仕事をするのなら、切る必要はないだろ？ はい、銀行が難色を示してます 恵太様の持つ、高橋不動産株を譲っていただきました ですが、資金難にもなってます 真知子は民主主義だよな、みんなの意見を纏め、具体化させてる 父は、俺に、こう教えたんだ 彼らは統治されたがっている、力なき者が、急に力を得たから、迷ってるのだとね 銀行が、契約書を求めてます 支援はしない、宅地分譲地は、購入してもらう 売れたら払うなど、甘えすぎだ 俺は、高橋不動産の株主ではないのだからね はい、おっしゃる通りです、ですが 大切なのは、遺骨でもなければ、墓でもない 父の意志は、俺が引き継いだ これで潰れるなら、一族は、それまでた 心しろ、真知子 俺は、もう、一族の者ではない 恵太様 様は要らん、呼び捨てで結構だ また、ワガママを、お聞きください 時間を頂けませんか？ 一族の当主は、貴女だよ、真知子さん 当主代理を仰せつかったと、解釈いたします 変えて見せます、必ず 返事はしなかった そして、また、非道な諸行が繰り返されたんだ 俺の持つ資産は、元々は一族の物 俺が持つのは変だと クズだね、ほんと、救いようがない、クズだよ 俺が居なくなれば 俺が死ねば そう言う事なのかね？ ………… 前へ |次へ |
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