《MUMEI》 涙空に星が出てきた頃、沙羅はセレナ様の部屋から出てきた。 丁度俺が城の中を散歩してた時だ。 「幸紀ちゃん!何してんのこんなとこで。あっ!分かった。・・・私の事待っててくれたんでしょ?」 沙羅はニコニコ笑いながら言った。少し目が腫れてる? 泣いてたんだ。 俺は何も言わずに優しく沙羅の頭を撫でた。 「幸紀ちゃん。」 沙羅は俺を見上げる。 「何があったか知らねーけど。あの・・・その、なんだ?気にすんな。」 俺は言ってから後悔した。 もっといい言葉がかけられれば良いのに。 沙羅は柔らかく、にっこり笑うと 「ありがとう。幸紀ちゃん。」 そう言って自分の部屋(?)に入って行った。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |