《MUMEI》 冷静になれ、 全てを見透すんだ チンピラ達に、焦りが見えてる 何を急いでるんだ、圧倒的に、有利だろうに それに、昼間居た場所に、また呼び出すなんてな 何故、昼間は逃げ出しといて、夜にまた、 絶対に変だよな ミズキと、少し、話したい 一義に、そう言ったんだ よかろう、5分だ 時間を区切りやがったか 時間稼ぎは出来ねーな ミズキが、離された ほどいてやれよ 一義に言ったんだ よかろう ナイフで、ミズキの縄を切った一義 変だ、ミズキ、自ら切りやすいように動いてた その行動にも、違和感を感じたんだ 本物のミズキだとしても、敵の手に落ちてるなら お兄ちゃん ミズキが、俺の前に来た 下着姿のミズキを、そっと抱きしめたんだ 乱暴されたのか? …….うん 見せてごらん え?!、お兄ちゃん! ミズキのブラを、ずらした そして、しゃがみこみ、下着も下げたんだ 数年で、こんな変わるものか? こんな乳輪じゃなかった それに、こんな毛の生え方に、なるのか? 何より、割れ目の近くに、ホクロがない …………ミズキじゃない 俺の、結論だった マジマジと、ミズキの身体を見てた ひんむくとはねぇ、悔しいのか あのとき、ミズキのお初は奪われちまったよなぁ 俺が助けてやったんだ、死のうとしてたミズキをな 一義の声が聞こえてた 何すんのよ! 真奈美の声がした 女房を連れてくるとはねぇ、 翔、お前、良い度胸だよ 恵太がお話ししてる間、俺達も、真奈美のアソコと、お話ししてるかな 気安く触るな、 お前が触れて良い、女じゃねーよ、チンピラ 偽物のミズキの股間の前から、そう言ったんだ 翔が、真奈美にちょっかいだした男の腕を掴んでた もう一人の男が、翔に、ナイフを突き付けてた 俺は、ゆっくり立ち上がり、目の前の女に聞いたんだ 誰なんだ?、お前 な、わ、私をわからないの?! お兄ちゃん! そう言った女の子を、平手で張り倒したんだ ミズキの名を語るとは、許せねーな 一義、読めたぜ 全てが読めた…………お前に切り札は、何もねー 死ねや、一義! 地面を蹴った 一義に向かって走った チンピラが、目の前に二人現れた ナイフを持ってやがった ぐわぁっ! あぎゃっ! 冷たい地面に、チンピラが、転がった チンピラ二人は、ピクピク身体を痙攣させ、 そして、動きが止まったんだ 一義、今日が、お前の命日だ 妹まで見捨てるのか? 金の亡者だな、恵太 一族の資産は、真知子が引き継ぐ! ここに、居る、一族の蓮っ葉ども、よーく聞け! 俺と真知子が亡くなれば、資産は譲渡される 、 どう、あがいても、お前らの思惑通りには行かねーんだ! 消えろ、俺の前から立ち去れ! 邪魔する奴は、こうなる 地面に転がってるチンピラを、仰向けに蹴り転がした し、死んでる! 誰かが叫んだんだ 一義!! 一気に駆け寄った タン、タン、タン、タン! 耳の横を、何かが通り過ぎた 肩が後ろに押されたような衝撃を、感じた うぐわぁぁぁ!!! でも、俺の指は、一義の眼球を押し潰し、さらに奥へと突き進んでた 地獄を見ろ、ふっ、見えねーか? その目じゃよ! そして、一義の手から拳銃を奪ったんだ 黒幕は、誰なんだ? 答えろ!一義 うがぁぁ、め、目がぁ 失禁しながら、地面の上を虫のようにもがいてる一義 その、一義の腹に蹴りを入れた うぐおっ!うが、うが、うが 変なうめき声で、もがいてやがる こ、殺せ、恵太を殺せ! チンピラの声が聞こえた 銃撃戦になった 拳銃を手にしてた、四人のチンピラの頭から血肉が飛び散った だ、だめだ、勝てねー、逃げろ!こ、殺される!殺されちまう! 逃げるな、応戦しろ、相手は一人だ! そう、叫んでる奴が居たんだ …………… 前へ |次へ |
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