《MUMEI》

中も、豪華な作りだった

一人じゃ、広すぎだよ

呟いた俺に

生活するご自宅は、三階にございます
一階は、来賓を迎えたり、会議などをなさる設備がございます
二階は、あなた様の執務を行う設備になっております
ご用命が無ければ、三階には誰も来ません
鍵も掛けられます
プライバシーは守られるかと

真知子の言葉に呆れてた

あ、それから、私くしと優子は、あなた様の秘書ですから
三階の部屋で暮らしますわ

へっ?

ご用命でしたら、夜もお伴致します
優子も、そう、申してました

………絶句した

それから、地下に、トレーニングルームと、シアタールームがございます

わかった、わかった、もういいよ

……アメリカには、行かしません
もし、黙って渡米するようなことがあれば、自害いたします

な、真知子、

この地には、あなた様が必要なのです

…………気が滅入る、なんでだろう

わかったよ、暫くゆっくり、考えるよ

……………

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