《MUMEI》

性欲もあるよ、それに、背徳感も、ある
それがまた、興奮材料にもなってる

世間的にはタブーだよね
でも、それが俺たちなんだ

…………そっかぁ、あのときの人が、その、おじさんと、真奈美のお母さんなんだね

うん、言葉で話すと、上手く伝わらないかもそれないけど

やらしいね

うん、やらしいよ

すげーなぁ、羨ましいよ
綺麗な、歳上の女性、バージンだった妹、
多人数での、セックス
でも、わかり会える仲間が居る、性癖まで、理解しあってる、仲間が、家族が………

恵太

家族か………俺には、なんにもねーや
復讐すら、中途半端で
何もねーんだ

復讐、だったの?

真奈美に聞かれたんだ

半分はね

…なんで、あの場に私も行ったか、わかる?
翔の足手まといになる、れいぷされるかもしれない
でも、私は翔と一緒に戦うの

愛する者が居ないって、自虐的になるよ
恵太、死にたがってる
私には、そう見えたよ

恵太、私を愛しなよ、愛されなくても愛してよ
そしたら、見えてくるよ

そう、真奈美が言ったんだ

意味がかんねーよ

なら、優子に聞きなよ
優子、かなり恵太に惚れてるみたいよ
愛されなくても、愛してるみたいよ

俺なんかに、そんなのダメだよ
俺、人殺しだぜ

私も人を殺してるよ、翔と知り合う前に、あの写真を撮った男に、妊娠させられて、自分の子供を始末したわ
それに、貴方と会う、数日前、襲われて、流産したの

!、流産、翔の、子供をか

そうよ

殺したし、殺されたわ
でも、前を見てる、愛してる人のために
愛してくれる人のためじゃないわ
強いては、自分のためよね
愛したい、生き物なんだよ、人って

言葉を失った

翔君から、教わったんだ
傷ついたり、辛いことがあつて、それを、乗り越えたら
痛みを受けた分よりたくさん、幸せにならなきゃダメなんだって

染め替えてあげたい、貴方を

優子に、背中を抱きしめられた

もっと、たくさん話したいのに、ねむくなっちゃったょ

俺の背中で優子が言ったんだ

もう、朝だね

真奈美の言葉に驚いた

そんなに、話してたんだ

少し寝ようぜ
布団あったよな?

捨てようと思ってたボロいやつよ、二組あるわ

じゅうぶんだよ

え?、優子と布団に入るの?

触ってもいいよ、なんなら、ヤっちゃって
恵太にくっついてたいの

うぁ、女の身体
温もり、

やん、翔、エッチ!

こうして寝たいんだょ、おやすみ

寝れないよ、指入れないで

うわぁあ、な、なんか、すんげー
久々だな、勃起したの、朝立ちかな?

よかった、私に興奮してくれてるんだね

優子の言葉に、ドキッとした

み、密着し過ぎだよ、優子

言葉に出来なかったんだ

……………

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