《MUMEI》
戸惑うのは
誰かの温もりを感じて、眠る
悪くないかも、でも、寝れるかよ

良く、寝れたなぁ、優子

俺、勃起してたのに、それを、嬉しいって

あの日、確かに楽しかった
あんなに話したことなんて、今まで無かったよな

同じ空間に、女子が二人もいて

同じ空間で、仮眠して

私を愛せばいい
真奈美の言葉にドキドキした

翔は、平気なのかな?
真奈美を意識してる俺が、少しの間でも、真奈美と二人きりだったんだよな
部屋のなかで

ドアがノックされた

はい

失礼します、珈琲をお持ちしました

ありがとう、優子

どうぞ

うぁぁ、む、胸の立間が見えてるぅ

な、なんこ、近いよ、珈琲を置くだけなのに

真知子さんは?

はい、東京へ出向きました、裁判を傍聴する日ですので

そっか、

恵太様、午後は空いてますよね?
揃えた服がお気に召さない様ですから、購入しに行きたいと思いますが

様、止めろよ

執務中は、恵太様ですわ

一礼して、優子が戻って行ったんだ

そして、午後

川浪が、真知子さんと東京へ出ておりますので
私くしがお伴致します、どの車でお出掛けなさいますか?

ガレージに来たのは初めてだった
何なんだよ、これ

不正に本家の資金を使った者達が、競売に掛けられた車です
恵太様の趣味がわかりませんので、良さげなものを購入しときました
メーカーの整備を受けてあります
ご心配はありません

そうじゃなくて、こんなに要らないだろ?

高値で落札してあげるのも、慈悲のひとつかと

戸惑ってる俺に

恵太、力を見せつけるのも、一族の長として必要な事よ
たまには、派手に行こうよ

俺の腕に、腕を絡め、優子が言ったんだ

変な噂がたつぜ、

構わないわよ、それに、この屋敷で働く者はみんな知ってるわ、私が恵太を好きなこと
メイドの中にも居るわよ、
一族の者も、メイドしてるものね
恵太を射止めたい女、たくさん居るのよ
変な女に捕まらないでね
性欲なら、私が受け止めてあげるから

襲っちゃいそうだった

あの日、四人でタワーハウスで話してから
性欲が急に復活してて

これで行くか?

ランボルギーニですね、かしこまりました
あ、恵太、運転してよね、私、ムリだよ

なんだかなぁ、敬語になったり、ため口になったり

オープン仕立ての、ショッピングモールは、駐車場に入るのも混んでた

やたら、見られる、派手すぎだよなぁ

優子は、やたら、ご機嫌だけど、そのスカート、短すぎじゃぁ

なぁに、気になる?

あ、いや

外に出たらコート着るし
あ、見せたくない?とか、私の生足

べつに、

なによ、世辞のひとつも言えないの?
他の男に見せたくないとか

あのなぁ

いいの、恵太の彼女気取りさせてよ

悪い気は、しない
優子、美形だし、でも

ほら、前進んだよ

あ、うん

シートベルトが、優子のニットの胸を

意外とでかいなぁ、胸

…………

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