《MUMEI》
五年前
私はあんなに魔界のために頑張っている人を疑っていたんだ。

私はセレナ様に酷いことをした。
沙羅は心の底から反省した。






5年前。




「私はセレナ様が信じられません!どうして王家の者じゃないのに王になれたんですか?私はもう貴女に付いて行くことが出来ません!」

沙羅と瑠菜はまだ幼い頃、城で働きだした。沙羅は大きくなるに連れてセレナ様が信じられなくなって行った。




「沙羅ッ」

瑠菜は沙羅を引き留めた。だか、沙羅は瑠菜の声を振り切って、セレナの部屋から飛び出すように出ていった。


その後を瑠菜が追いかけて行った。







「沙羅ッ!」

瑠菜は沙羅の手首を掴んだ。沙羅はうつ向いたまま、言った。


「ゴメン。瑠菜。私はもう戻らない。」


「沙羅。」

瑠菜は沙羅の顔をじぃっと見つめる。
「さようなら。私のたった一人の妹。」


沙羅は城から出た。



「沙羅ッ行かないで!お願い!お・・・お姉ちゃん!」


沙羅は一度も振り替えることなく、城から消えて行った。

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