《MUMEI》
無責任の鍛練
マジ?!
嫌だよそんなの!

くくっ、おもしれーなぁ、やってみろよ、恵太

翔、マサヒロさんに話したみたいで
ダメだ、マサヒロさん、楽しんでやがる

今更止めれねーよ、今、真奈美一人だからさ、
やればわかるよ、やってみん

翔も、軽く、言ってらぁ

携帯電話を、通話状態のままにして
自宅に居る、真奈美を訪ねたんだ

あら、珍しいわね

うん、上がっていい?

どうぞ

誰も居ないのに、家に俺を上げるんだ

待ってて、洗濯機回しちゃうから

あ、うん

………お茶を出してくれた

俺、切り出せずにいた

なんか用があるんでしょ?
なぁに

あ、うん
あのさぁ、翔にないしょで、その、

言いにくい事なの?

あ、うん、

ないしょにしなきゃならないことなの?

出来れば、そうして欲しい

わかった、なぁに?

あ、うん、真奈美の、真奈美の下着が欲しいんだ

俺の言葉に、真奈美が固まってた

そりゃぁ、そうだよな

訳を聞かせて

あ、頭から、真奈美が離れないんだ
間違ってる事は、わかってる、けど

言われた通りに、話したんだ

……………そっかぁ
なら、穿いてるやつの方が良いわね

真奈美が脱ぎ出した!
スカートの中に手を入れて

はい、どうぞ

あ、う、うん

下着を受け取った、温もりがある、下着を

どうしよう、怒る児とを想定してたのに、
くれるなんて
しかも、穿いてたやつを

この後の展開なんて、考えてもないよ

俺、フリーズしてた

真奈美は静かにお茶を飲んでた

白状なさい、何なの?、これ

あ、う、うん、あの
なぁ、恐くないのか?
二人きりなんだよ

何で恐いのよ?

襲いに来たんだよ

犯されるの?

だとしたら?!

くすっ、ないな、それ
誰に、何をやらされてるのかしら?

ふうっ、参った、降参するよ

俺達の会話を聞いてた、翔とマサヒロさんが、来たんだ

真奈美の視線が、冷たかった

な、こんなことで嫌われないだろ?
それに、恵太を信用してるのも、わかったろ
優子は、もっとだぜ

翔が、言ったんだ

でも、まさか、脱ぐとはなぁ
意外だったな

にやけながら言った、マサヒロさん

翔にないしょを作れと、私に言ったのよ!
それが、こんなお遊びだったなんてね!

ごめん

ごめんじゃないわよ!
何が、無責任になる練習よ!
責任取らすわよ!

うん、わかった
ホント、ごめん

…………その日の夜、真奈美は優子を呼び出してた

そして、翌朝、優子が帰宅したんだ

真奈美を連れて

ヤバイね、口裏合わせてよね、翔迎えにくるから

うん、わかってる、ハメ外しすぎたね
翔君には、言えないよね

でも、優子、まんざらでも無かったんでしょ?

うん、まぁね、でも、慣れてるね、流石俳優さんよね
扱い上手だったわ

最後までしたの?

真奈美は?

最後までは、流石に、ね

どこまで本気なんだろう、マスコミにバレても構わないって
東京のマンションの鍵も、渡されたわ

行くの?

………うん、行ってみようかなって

二人の会話に、驚いた

そして、その日の夕方、お洒落して、優子が出掛けて行ったんだ

……………

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