《MUMEI》 ホテルのロビーから、何度も優子に電話したんだ 出ない その時、優子を見つけた! 駆け寄り、優子の前に なぁに、真奈美から聞いて来たの? うん、行くな、優子 なんなの? 急ぎの仕事? 違う、優子を止めに来たんだ なに、それ 好くない噂なら知ってるわよ、でも、そんな人じゃないわ 待って! なによ、みっともない、大きな声ださないで 仕事じゃないなら、ほっといてよ 優子が、エレベーターに乗ろうとしてた 待ってよ 優子の腕を掴んだんだ 用があるなら、手短にして 部屋で待たせてるの 好きなんだ、優子を 行かせたくない ………昨日、もう、寝てるわよ 関係ない、俺と帰ろう むちゃくちゃね、今更よ 待って! 優子と一緒に、エレベーターに乗った 優子の手には、ホテルの店で買った袋が持たれてた 優子 止めて、エレベーターで話すこと? 他の客も乗ってたけど構わず 優柔不断なのは、わかってる あきらめない、 俺と一緒に帰ろうよ 優子は、黙ってたんだ 優子が、降りる階で、俺も降りた 何処まで付いてくるつもり? 優子、頼む、お願いだ 私を心配してくれなくても結構よ 違う、優子が必要なんだ! 学生殺りながらでも、仕事はこなしてるつもりよ 仕事の話しじゃない! 一族も、関係ない! 俺には、許すが必要なんだ やりたいの? 違う、1分でいい、足をとめて聞いてくれ! 暫く歩いてから、優子が、足を止めたんだ 聞くわ、1分よ ありがとう 俺、優子を好きだ、まだ、先も見えてないけど、優子と一緒に、考えていきたいんだ 俺と、歩んでほしい 優子が、居ないと、迷っちまう 俺と、一緒に、歩んでほしい 俺を、黙って見てた優子は 返事をくれず、部屋の鍵を開けたんだ 絶望感が、身体を包んでた 入って、話をつけてみてよ、 もう、抱かれてるの、もう、彼の女なのよ 貴方の本気度を見せてみてよ 土下座したって、殴られるわよ わかった、話をつける 勇気あるね、私をどうしたいの? 俺の、女にしたい 来なさいよ 俺は、部屋に足を踏み入れたんだ ………… 前へ |次へ |
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