《MUMEI》
家族
ピピピ ピピピ ピピピ

ピピッ ピッ

もう朝…?

時計を見ると、「8:00」だった。

遅刻ーー!!!!

って、大丈夫か…

実は私、不良高の「羽琵琶高」に通ってるの!

だから、「10:30」までに学校に行けばいいのだ。

でも、羽琵琶高に通ってまだ1日しか経っていないから、あまりクラスに馴染めてないんだよなぁ。

そうそう、一応私「蝶蘭」という族の総長をやってるんです!!

簡単な自己紹介をさせてもらいます。

朝本 遥-アサモト ハルカ-。

肩まであるショート?で、目は空色。

世界No.1の族、「蝶蘭」の総長をしている。

通り名は「蝶花-チョウカ-」

兄が3人いて、妹が1人いる。

兄3人が、蝶風-チョウフウ-の幹部をしている。

妹は、びびりやなので将来族には入らないそうだ。

さてと、自己紹介は終わりにして、学校に行かないとね!

制服に着替え、髪をといた。

これでよし!

トコトコ

リビングに行くと、お父さんがソファに座ってテレビを見ていた。

妹の浬春-リハル-は、小学校の制服を着て、お父さんの横に座っていた。

兄はまだ寝ているようだ。

母「遥、ちょっと来てくれる?」

お母さんが、キッチンから私を手招きした。

遥「なーに?」

母「学校には馴染めてる?」

嘘をついてもすぐバレるので、正直に言おう。

遥「馴染めてません」

お母さんは、ため息をつくとソファに座った。

母「浬竢さん、やっぱり普通の高校に行かせた方がいいんじゃないかしら」

浬竢-リマツ-さんとは、お父さんの事だ。

父「私の娘だ大丈夫さ。それに、No.1の族の総長だしな」

これでもお父さんは、朝本組の頭だ。

浬「お姉ちゃん、また転校するの?」

浬春が、心配そうな顔で聞いてきた。

遥「ううん!私、このままでいいよ(ニコッ)」

父「遥がそう言ってるんだからいいじゃないか」

そうそう!

このままでいたら、いつかクラスに馴染める時が来るよね!

母「それより遥、時間は大丈夫なの?」

あ、あぁーーー!!!!

忘れてたー!!

鞄を持ち、ダッシュで玄関に行った。

早く行かないと!

遥「行って来まーす!」

ガチャ

?「遥!」

遥「雪哉!おはよー」

雪哉-セツヤ-は、蝶蘭の副総長でハッキング得意で、いつも冷静なんだ。

雪「早く行くぞ」

遥「オッケー!」

自転車に飛び乗り、籠に鞄を入れた。

雪哉も、私と同じ羽琵琶高に通っている。

他の幹部もそうだ。

私一人じゃ心配だからってさ。

心配しなくてもいいのにね!

雪「着いたぞ」

遥「へ?」

ゴンッ!!

前を見ていなかったせいか、近くにあった電柱にぶつかった。

雪「大丈夫?」

遥「…もう馴れた」

転校初日に、この電柱に4回もぶつかった。

今日で5回目だ。

私は、痛さに絶えて、教室に入った。

雪哉も、あとから入った。

運良く雪哉と他の幹部と同じクラスになれたのだ。

私の席の周りは、蝶蘭の幹部だけ。

本当に運良いね!

?「遥ー!(ギュ)」

いきなり抱きついてきたのは、幹部の楓-カエデ-。

いつも抱きついてきてすっごく可愛い♪

?「楓は、いつもうっとしいなぁ」

遥「海の方がうっとおしいわよ!」

海-カイ-は、関西弁でいつも喋るからうっとおしいのよ!!

楓「海なんか、どっか行っちゃえ!」

楓は、私に抱きつきながら言った。

海「なんだとー!」

輝「うるさい」

えっと、輝はクールで女嫌いなんですけど私は大丈夫みたいです。

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