《MUMEI》
龍鬼
ガララ

見たことのない男の子達が入ってきた。

教室間違えてるのかな?

輝「…来たな」

雪「来ましたね」

海「来てもうたんか」

楓「…龍鬼」

楓がそう呟いた。

龍鬼…

世界でNo.3の族。

(No.2は蝶風)

なんで龍鬼がここに?

?「この教室、久しぶりだな」

一番最初に入って来た人が言った。

?「何日ぶりかな〜?」

楓と同じぐらい可愛い男の子が言った。

楓は、ほっぺたをプクゥと膨らませた。

あのぉ、そろそろ離してくれない?

ずっと抱きつかれると…暑いんだよね。

楓「…あの子より僕の方が可愛いもんね」

龍鬼の可愛い子が楓を睨んだ。

楓に向かって来た。

私に抱きついた!?

遥「君、離してくれない?楓も」

?「君、楓って言うんだね」

楓「だから何なの?」

?「僕は、春。宜しくね」

春-ハル-君は、笑った。

楓「へぇ。それより、僕の遥から離れてよ」

春「遥って言うんだ。僕とお揃いだね♪」

遥「そうだね」

春「啓斗、僕この子気にいった!」

啓「良かったな」

一番最初に入って来た男の子が言った。

啓「そういえば、お前達が集団で転校してきた奴?」

海「そうやで!」

啓「自己紹介してくれよ」

遥「朝本 遥-アサモト ハルカ-。宜しく」

楓「松川 楓-マツカワ カエデ-だよー!宜しくね♪」

さっきと気分変わってない?

海「季橋 海-キハシ カイ-や!宜しく〜」

相変わらずうっとうしいわね…

雪「赤月 雪哉-アカツキ セツヤ-です。宜しく御願いします」

輝「…花咲 輝-ハナサキ ヒカル-」

愛想悪いって思われるかもよ?

春「じゃあ、僕達も自己紹介させてもらうね!」

自己紹介しなくても分かっているわよ。

遥「世界No.3の族、龍鬼の総長 橋愛 啓斗-ハシアイ ケイト-。副総長の宮沢 秋気-ミヤザワ シュウキ-。幹部の咲原 空-サキハラ ソラ-。幹部の平内 勇気-ヒラウチ ユウキ-。幹部の愛沢 潤-アイサワ ジュン-。…でしょ?」

春「遥ちゃん、すっごーい!」

潤「どうしてそこまで知っているんだ?」

遥「それはハッ むぐぐぐ」

雪哉が私の口を手で抑えた。

雪「ちょっと失礼するね」

私達は、屋上へ行った。

雪哉はまだ離してくれないせいで、息が出来なくなってきた。

輝「…遥が死ぬぞ」

輝が言ってくれたお陰で雪哉が離してくれた。

遥「死ぬかと思った…」

深呼吸を繰り返した。

遥「ていうか、何で最後まで言わせなかったのよ!」

疑問に思い、雪哉を問い詰めた。

雪「仕方ないじゃないですか。あのままだと、蝶蘭という事がバレるんですから」

楓「そうだよ!もう少しでハッキングって言いそうになってたでしょー!」

楓がほっぺたをプクゥと膨らませた。

そういう所が可愛いんだよね♪

海「まったく…誰の為だと思ってるんや」

海と輝以外「海がまともな言葉を言った!?」

輝は、クスクスと海の横で笑っていた。

海「俺だってまともな言葉ぐらい喋るわ!輝も、横で笑ってんじゃないわー!!」

海が、キレているって事だけはみんな分かった。

遥「海のアホ」

海「えぇ!?急に何やねん!」

遥「海のバカ」

海「無視!?遥なんて大っ嫌いだー!!」

海は、屋上を飛び出て行った。

ドン!!

海は、飛び出て行こうとしたが扉を開けたら龍鬼の総長の啓斗にぶつかって倒れた。

啓「あ、お前等!」

遥「どーも」

春「遥ちゃーん!」

春君が抱きつこうとしたがよけた。

理由は、ないけどね。

啓「それより、ここ…俺達のたまり場なんだよね〜」

雪「それがどうしましたか?」

啓「とにかく、早く出て行った方が身の為だぞ」

身の為?

ふざけやがって、私を誰だと思ってんの?

蝶蘭の総長、蝶花が身の為って言われて大人しくいられる訳ないわよねぇ。

きっと、蝶花の私もそう思っているわ。

私と蝶花は同じなんだから。

でも、今は止めておこう。

遥「みんな行くよ」

啓「お前がリーダーなのか?」

遥「あんたには関係ないわよね?」

私は、言いながらみんなと屋上の隅へ行った。

そして、フェンスに登り…

遥「ジャーンプ!」

みんなと一緒に飛び降りた。

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