《MUMEI》

夢を見たんだ

不思議な夢だった

草原で、母さんが微笑んでたんだ

母さんの隣には、ミズキが居た

先に行ってるわね
恵太はゆっくりいらっしゃい

母さんの声

風が吹いてた

ミズキが来て、俺の隣に居る優子に、何か話してた

でも、聞こえなかった

そして、手を振り、向こうで待ってる父さんの所へ
母さんとミズキが、歩いて行ったんだ

微笑んでた

母さんも、ミズキも、微笑んでたんだ

寂しくなって、追いかけようとした

俺の手を、優子が握ってた

そうだ、一人じゃないんだ

今は、行けないんだ

寂しくて、切なくて
胸にポッカリ穴が空いたようで

でも、その穴の片隅が、暖かくて

その暖かいモノに触れると
身体が何かに包まれたようで

心地いい

その心地よさに包まれ、目を閉じたんだ

見送れなかった、母さんとミズキを

でも、微笑んでてやなぁ、母さん
ミズキ、優子になんて話したのかなぁ

…………目を覚ますと、優子が居た

愛しくて、抱きしめたんだ

夢を思い出してた

優子、ミズキはなんていったの?

まだ、眠ってる優子に聞いたんだ

ミズキちゃんが来たの?

優子の声

起きてたの?

ん、うとうと、心地よくて、恵太の肌

夢の話を優子にしたんだ

そっかぁ、来てくれたんだね
私には、聞こえなかったけど、今度来たら、伝えといて
恵太の面倒は、私が引き受けたから、心配しないでって

優子、そう言ったんだ

うん

優子を抱きしめた

いつも、恵太にくっついてたね

私が恵太と喧嘩すると、必ず恵太の味方してたもんね、ミズキちゃん

私に言ったんだよ、ミズキ
パンツ見られたぐらいで騒がないでって

だから、言ってたやったの
アンタが見せてやりなさいよ!って

きっと、そのあとよね
恵太に裸見せたのって

今ならかるな、私を意識してた、お兄ちゃんが嫌だったのね、ミズキちゃん

幼くても、女だもんね

そう、話した優子が

ねえ、昔から私のこと、好きだったの?!

身体を少し起こし、優子が聞いたんだ

ん、何となく、意識してたかな

私にだけだったもんね
コタツの中で、パンツ見たり、お風呂覗いたりしたの

!、し、知ってたの?

お風呂?、あたりまえでしょ!
バレてないと、思ってたの?

う、うん

ばか、でも、いいや
バージンの私を見たんだもんね、恵太

欲しかった?、私のバージン

な、なんだょ、べつに、

ぁはっ、可愛い、恵太
そっかぁ、昔から好きだったんだぁ
私のこと

頬をツンツンされて、からかわれた

今の優子を見せろよな!

や、だめ、やん、ダメだったらぁ

布団でガードする優子

俺には見せれないのかよ

あー、また、そんな言い方するー
そのうち、好きなだけ見せてあげるわよ

何で嫌なんだよ

嫌じゃないよ、好きだから、恥ずかしいの

誰かさんと同じぐらいだろ?

ばかねぇ、もっと好きよ

どうだかね

恐いの、がっかりされたくないし
ダイエットしてから、見せてあげるね

なんだよぅ、それぇ

見たい?

うん

やっぱダメ

ちぇっ

きゃぁぁ!

油断させて、布団を剥ぎ取ったんだ

優子、乳首綺麗だね

布団を奪い返した優子が

まだ、ピンクてしょ?
胸は自信あるんだ

照れたような笑みを見せ、言ったんだ

…………

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