《MUMEI》

そう、優子、勇気あるね、そのホテルに行くなんて

必死なだけよ、逃げたら、おかしくなっちゃうって

うん、そうかも
でも、しなかったんでしょ?

うん、私は、べつに構わなかったんだけど、恵太、ここじゃ抱かないって

女的には、複雑ね

うん、でも、優しいキス、くれたよ

また、ずっとキスしてたの?

うん、気付いたら、一時間以上

濡れたでしょ?

やだぁ、もぅ、帰りね、ノーパンよ
恵太の前で、脱いだの、
真奈美がしたようにね!

くすっ、優子も意地っ張りね
そんなの、張り合うこと?
ねぇ、恵太、興奮してたでしょ?

恵太の事ばかり聞くのね?

そうよ、気になるもん

そっかぁ、私より、恵太?

どっちもよ、どっちも、私にも翔にも、大切な人だもん
さあーて、次は恵太に聞こうかなぁ

え?!

覚悟しな、真奈美、しつこいぜ

翔、お前、楽しんでんだろ?

わかるか?

お前なぁ、俺にあんな嘘言って

信じたのか?

今考えれば、嘘臭いけど
どっちにしろ、
優子が、離れてく、その事実は変わらないもんな
俺の電話に出ないなんて、他にあり得ない
あんなに、お洒落して、出掛けてたしね

何で、電話に出ないと思ったの?
嫌われたと思ったの?

真奈美が聞いたんだ

男と寝てるのかなって、思った

張り裂けた?、心が

そうでもない、泣くのは後にしよう
気持ちを伝えよう
なんとか、連れて帰りたい
それだけだったな
あの時は

あの時は?

うん、ラブホで、話を聞いた時は、張り裂けたよ
まだ、痛む

時間が、解決するわ

ん、もう、解決してるよ、俺

無理しないの、カッコつけなくていいわよ

カッコなんてつけてないよ
この、痛みは消えない、死んでも消えないさ、だから、痛みと共存する
父のことも、母も、ミズキのことも、消えはしない
だから、共存するんだ

………強いね、恵太

弱いよ、翔ぐらい、強くなりたい
でも、なれそうにない
だから、共存するしかないんだ
前を見るならね

………楽しい話しにしましょう
聞かせて、生、よかった?

え?、あ、うん、その

ハッキリ言いなよ!

………最高かも

やだあ、恵太あ、やらしぃ

な!なんだよ、聞いたのは真奈美だろ?!

女もそうよ、生の方が感じるわ

そ、そうなの?

で、まだ、ちゃんとしてないの?

ちゃんとって、なんだょ

見てないの?
自由にしてないの?、優子を

う、うん

優子、いいの?そんなんで

私に言わないでよ
生理になっちゃったし、そのあとも、安全日まで、しないって、恵太
中に出したいからなんだって

くすっ、昔、誰かさんも、そんなこと言ってたわね
ぜんぜんしてないの?

ん、指でさるてる、まだ、見せてあげないんだ
ちゃんとするとき、全部ね

や、やらしいわね、それ
確かめてるよ、指で、形とか

うん、そんな感じするわ、それね、凄くいいの

いいなぁ、逝ってるの、指で

うん、キスしながら、逝ってる

恵太は?

うん、口で、
飲んであげると、喜ぶんだ、恵太

胸も、見せてないの?

極力ね、全身、撫でられるよ
形や、柔らかさを、確かめてるの

それ、良いでしょ?

うん、今しか、楽しめないことだもん

ぁ、いいなぁ、

なんか、話が、凄くやらしくなったような

聞いてる俺まで、恥ずかしくて
でも、こんな話を出来る仲間って
そう、居ないよねって、思ったし

けど

淵をね、親指と中指で摘まんでなぞられるの
あ、形を確かめてるって

ん、やらしぃ、見せたいでしょ
見られたいわよね?

うん、でも、まだ
お預け

優子、いいなぁ、そんなこと、してみたいなぁ

くすっ、私を羨ましがる真奈美って、初めて見たわ

恵太、借りちゃおうかなぁ

だ、ダメだよ、貸さないわよ

なによ、翔とさんざんしたくせに!

それと、これは、別でしょ?!

変な話しに、なってたんだ

…………

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