《MUMEI》
部活終わりに
「絢香、待って。」


「あ、由紀ー!何?」


「話、あるんだ。」


何だろう。嫌な予感がする。


「私、涼介のことは好きなの。絢香も、好きなんでしょ?見てれば分かるよ。

でも、私遠慮しないから。いくら絢香でも、ここは譲れない。ゴメン。」


頭が真っ白になった。

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