《MUMEI》 選択血だらけで連れてこられた王室。 何かのきつい臭いがした。 目の前に王が来る。 家臣等がざわめく。 無理もない。 俺は犯罪者だ。 背徳を犯し、姫を孕ませた。 なのに− 「………王………!?」 後ろにまわり、手枷の錠に鍵をさした。 「………何を………」 自由になった腕を床に叩く。 俺の前に来て、言う。 「2つ、選択肢をくれてやる」 2つの………選択肢………? 「1つ、このまま処刑されるか」 処刑− ………処刑されたら……… もう、本当にリリィに会えなくなる。 −それだけは………回避したい……… ………もう1つは……… 「もう1つ、チーランと結ばれてくれないか?」 ………!!? チーランと………結ばれる………!? そんなこと………って……… 王室の隅で、チーランが、細く笑っているのが、視界に入った−。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |