《MUMEI》

抱きしめられ、優子の言葉を聞いてた

……真奈美の、写メに、興奮してた
でも、この前は、

言葉を止めちゃったんだ

話してよ
皆にバレてもいい、仲間外れにしないで、
そんな気持ちが、恵太を駆り出したのよね?

それも、ある
自棄になった部分もある、でも
翔の、奥さんだから、興奮したんだ

うん、そうよね
だから、殴ってれって、言ったのよね

そうだよ

翔くん、言ってたよ
恵太の女だから、触れられない
指が触れただけでも、悪いような
でも、抱きしめたいって

優子とやるための、餌か、真奈美は?

恵太、イジケテルの?
憎まれ口言っても、通用しないよ
真奈美を弄くったときも、そうだったでしょ?

優子の言葉に、何も言えなかった
図星だったから

親がどう、一族がどう、定めや仕来たりもある、
でも、貴方がどうしたいかよ
貴方の進みたい道なら、どこへてもついてくわ付いてくわ
恵太が望まない道でも、付いてく、離れない!
でも、見てて悲しくなるよ
私を幸せにしてくれるんだよね?

その日、優子の胸に甘えて寝たんだ

真っ白な乳房に顔を埋め
甘えてた

自分を、見つける、か

幸せの道

失いたくない

優子を

仲間を

居心地のよい、この世界を

皆に、愛されてる
嫌われるのが、怖い

失うのが、とても怖い

優子に依存してる

優子さえ居ればって

優子の幸せ

俺の幸せ

重ねてかなくちゃ、そうじゃなきゃ

今は、
今日は、甘えてよう

眠ろう、

起きたら、前を見るよ

道を、見付けるように、前を

…………

……………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫