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《MUMEI》 よろしいのですか？ 真知子が言ったんだ 構わん、知っといてもらった方が良い かしこまりました、 裏付けの取れた、事実関係のみを、ご報告致します 真知子の報告を聞くのに、翔と真奈美にも、来てもらったんだ それが、俺の答えだったから 恵太様のお母様は、青柳家の者です 青柳家は、古来から武術に長けた家柄で お祖父様も、アメリカの、軍や、警察等に、指南されてましたが 青柳家の本質は、時の権力者の片腕となり、身辺警護等をしておりましたが、暗殺等の、表に出ない仕事もしてたそうです 青柳家で、対立が有り、 逆賊は、壊滅されましたが、一部の者が、共産圏に逃げたそうです 時を同じくして、高橋一族の内紛も起きてました ここに、恵太様のお父様が出された手紙がございます 筆跡から、ご本人の物と確認されております テーブルに、手紙を差し出された でも、手を伸ばせなかった 俺の頭の中で、物語が繋がったんだ 母さんの実家の話から、真知子は始めた それが、何を意味するか、俺にはわかったんだ 優子が、手紙を取り、俺を見た うなづいた俺を見て 読むわね そう、言ったんだ …………高橋一族の崩壊は、止めれないだろう きっと、私は消されるだろうな 彼らは、この国の権力者と、繋がったようだ だが、私は一族の長として、逃げるわけには行かない 全ての因縁を絶ちきり、終結させなくてはならない、 私の死で、全てが恵太に集まるようになっている 恵太が最後の希望なんだ 頼みがある、恵太とミズキを、守って欲しい 妻を愛してくれた、君にしか頼めないんだ 私の、最後のワガママを、聞き入れて欲しい …………その、手紙は、ウォーレン、マッキンリーに、出された手紙だったんだ ウォーレン、マッキンリー 今や、世界第三位の、コンピューターメーカーだ 父が投資してた、俺が、筆頭株主の マッキンリー社の、社長だ 恵太様が、邪魔だったのですかね？ 救いの手は、差し伸べられませんでしたね 恵太様を、救うべく、立ち上がってくださったのは アルベルト、バランタイン ティナの、お父様です 恵太様のお祖父様の、お弟子さんですね ……強くあれ、他者を蹴散らし道を開け ………誰にも頼るな、お前は孤独だ ……家族以外は、敵と思え 俺は、祖父に、そう、育てられた 父方の祖父が、母を、女にしたからかな？ 代々続いてた、儀式 なに時代だよ、ったく 一族を継ぐ者の妻は、処女でなければならぬ それを、確かめる者は、時の長 崩壊するわな、そんな、アホみたいな、一族は 恵太様、貴方様は間違いなく、ご両親の もう良い、真知子 どうでもいい 恵太様 金、欲望、裏切り、もう、うんざりだ！！ ………俺は、俺だ 誰にも従わない、俺の道は、誰にも邪魔させない！ 優子、付いて来い 切り開くぞ、仲間と供に はい、どこまでも、貴方と供にまいります ………… 前へ |次へ |
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