《MUMEI》

淳「着いたぞ」

先生は、「1-S」と書かれた扉の前で止まった。

淳「俺が名前呼んだら入ってこいよ」

美「うん」

ガラ

先生は、扉を開けて中に入った。

淳「静かにしろー!転校生が来たぞー。橋本入ってこい」

早っ!!

そんな早くに言われるとは思ってなかった…

ガラ

トコトコ

私は、ピシッと立った。

ピシッとしてた方がいいと思ったからだ。

淳「ボソ 自己紹介」

あっ、そうだった。

美「橋本 美花です!宜しく!ペコ」

お辞儀をした。

なんかすごく見られてるんだけど…

なんか変?

「「「「「「「「女子来たーーー!!!!!!」」」」」」」」」

えっ?えっ!?

女子来たって、この教室にも女の子居るじゃん!

周りを見渡したら、女の子が1人いたし!

でも、1人だけ。

茶髪のセミロングの女の子。

女の子が来たらそら珍しいよね〜

ていうか、不良高にも女の子いるんだ。

でもあの女子茶髪だ。

私は、黒でも茶でも気にしないけど。

淳「橋本の席は…あそこだ」

窓際であの女の子の隣だった。

私は、静かに座った。

?「私、山本 優-ヤマモト ユウ-!宜しく!」

隣の女の子が言った。

見た目とは違う、元気で明るい子だった。

美「宜しく!」

優「髪長いねぇ。伸ばしてるの?」

優は、私の髪を触りながら言った。

美「ううん。伸ばしてないよ?そういう優はどうなの?」

優「実は伸ばしてるのー!でも全然伸びないんだよね〜」

?「あれー?優っちって、伸ばしてたの?」

優の前の席の可愛い男の子が言った。

優っち?

優「春〜!優っちって言わないでって何度言ったら分かるのよ!!」

春「ごめんごめん!あ、僕は滝波 春だよ!宜しくね、みぃ♪」

美「みぃ?」

春「美花だからみぃ☆」

みぃって、優とは全然ちがうあだ名…

優「私には、優っちなのになんで美花はみぃなのよー!!」

優は、春をポカポカと叩いた。

春「だって、美花の方が可愛いもんねー!」

春は、教室を飛び出た。

おーい、今授業中だよー?

?「お前等うるさいぞ。授業に集中出来ないじゃねぇか」

私の後ろの席の男の子が言った。

優「夏季!春が悪いのよ春が!!」

夏「お前、風姫-フウキ-なんだからそれぐらい我慢しろよ」

美「風姫?」

夏「お前しんねぇのか?俺達は、風煉の幹部だ」

陰陽師がそんな事知ってるわけないじゃない!!

なんて言えないよねぇ。

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