《MUMEI》 変なことになったなぁ すんけーよなぁ、運転手付きだよ、春奈 明るく話し掛ける翔を、無視してる春奈ちゃん なにか飲む? 春奈ちゃんに、話し掛けてみた 春奈、車に冷蔵庫ついてるんだぜ 明るく言った翔に 要らない ぶっきらぼうに、春奈ちゃんが答えてたんだ …………どうかなぁ?、恵太はどう思う スカート、短すぎじゃないか? そうか?、短い方が良いじゃん じゃぁ、春奈、恵太が選んだ服に着替えてみてよ センス悪いね、この服 俺が選んだ服を見て、そう言った春奈ちゃん 洋服屋の試着室で、なん着か試着させ 春奈ちゃんの洋服を買ったんだけど お金出す人が選んだの買わなくちゃ、悪いじゃん 翔に、そう言ってた 俺とは口を聞いてくれないんだ 手ぶらで出てきた春奈ちゃんに、 翔が、鞄を買ってあげてた それから三人で食事に行った ご機嫌とり? そう聞いた春奈ちゃんに うん、ほったらかしにしてた訳じゃないけど、 反省を込めてね ほったらかしだったじゃない アヤナを私に預けて、恵太、恵太って 楽しいんだ、恵太が居るとさ 私より、恵太なんでしょ?! 比べる事じゃないよ 春奈も飲む? 運転手さん居るから飲めるもんね 飲む、お兄ちゃんと同じものでいい お酒、春奈ちゃん、未成年なのに そして!少し酔った春奈ちゃんが、 野外音楽堂に行けって 東北の街では珍しい、新しく出来た野外音楽堂で、ミュージシャンがコンサートをしてたんだ 真冬はスケートリンクになる、野外音楽堂 ここも、俺の発案で作った施設なんだ チケットなんかないけど、コネで入ったんだ 春奈ちゃん、ノリノリだった コネで、楽屋にも…… 春奈ちゃん、サインもらってた そして、野外音楽堂近くの、お洒落な飲み屋に行ったんだ 春奈ちゃんとの会話は、全て、翔経由だった 春奈ちゃんの同級生に会ったんだ コンサートに来てたみたいだった 貰ったサインを自慢してる春奈ちゃん、 お兄ちゃんの友達のコネだよって 紹介された、けど 高橋一族の総代?! 春奈、知り合いなの? めんどくさいなぁ、けど、ニコニコしてなきゃな 一緒に飲むの?! 知らない男女、春奈ちゃんの友達か 翔の、話題になってた なんで?、好きになったら関係ないよ、身内でも何でも それに、真奈美お姉ちゃん、スッゴク良い人だし、綺麗だよ だいたい本人のいる前で、そんな話題する? どう思ってもいーけど、私と仲良くしたくないなら、あっちいきなよ! みんなが、皆、仲良しじゃぁ、ないみたいだなぁ 春奈ちゃんに、友好的な人も居るけど そうじゃない人も、居たんだ あのう、彼女とか、いるんですかぁ? 女子に聞かれたんだ 止めときな、美人の彼女居るよ それに、変態だよ 変態なんですか? あ、ドン引きされてる、おれ わたし、変態でもいい、イケメンだもん、愛人にしてもらおうかなぁ お金目当てでしょ? えへ、バレるよね 笑ってた、そんなジョーク言うんだなぁ あんまり、世間の若い人と、触れ合う機会、無かったもんなぁ そして、店の前から、リムジンに乗り込んだんだ 気分いーなぁ、いつも、バカにしてさ 俺のせいでか? わかってないのよ! 何が近親相姦よ、結婚だって出来るって、国も認めてるのに ごめんな、辛い思いさせて べつにいーよ、 でも、ほったらかしにしないで! 私、もう、子供じゃないよ! うん、 翔と、春奈ちゃんの会話だった …………… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |