《MUMEI》

「いや…そんなんじゃないんだけどさ。」


俺はしどろもどろになりながら、懸命に自分をフォローする。

他の奴らも勿論だけど、この朝倉舞子だけには、絶対知られたくなかった。



ユキに好きな人いるのかって聞かれて、実は嘘ついてた。
不意打ちすぎて、何だか恥ずかしくなり『いない』って答えたけど、本当はいたんだ。

それがこの子、朝倉舞子。

好きになった理由は何て事ない。

一目惚れ。

見た目がストライクゾーンど真ん中だったんだ。


何故か三年間、奇跡的に同じクラスになって、俺は女々しくも運命感じたりして…

若干遅すぎる気もするが、それでも卒業してしまう前に、告白しようと決めた相手なのだ。


だから、俺が男の愛撫でイッたなんて事は絶対に知られてはならない!


「何でもないよ。気にすんな!」

「別にしてないけどね〜」


『ただ聞いただけ』と言って俺を擦り抜け、友達の輪に入っていく彼女の性格は、とてもクールで男前。

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