《MUMEI》

……優子さんの、彼氏じゃなきゃ、舌、噛みきってたやっわよ!

優子を好きか?

………そう言うことかぁ
うん、でも、お兄ちゃんを好きだった優子さんだから、かな

そっかぁ

あ!、血が出てる!

唇まで噛まれたもんね、でも、あきらめたの?

………強引だからだよ!
ちゃんと、口説かれたら、わたし、素直かもね

奪いたくなった、翔の女だから

それって

うん、春奈ちゃんを愛せてないよね、まだ

そっか、私のワガママに付き合って
それを伝えたかったんだ?
……ごめん、噛んじゃって

謝ることないよ、俺が悪いんだし
それに、俺は謝らないよ
キス、したかったんだ

身体?

うん

ひっどーい、お世辞でも、好きとか言えないの!

………世辞じゃ、言えない

……やりたかったら、愛して
お兄ちゃんごと、私を

だね

マサヒロおじさんもかな?
挿入だけは、しないもん

わかんないけど、手を出したらいけない女って、感じかもね

なんで?

綺麗過ぎてさ

誉めてるの?

エロくない、だから、エロく襲いたくなる

汚したいの?

うん、犯したくなる

…………春奈ちゃん、黙っちゃったんだ

でも、突然下着を脱いで、俺に投げ付けたんだ

そして

犯したって、私の良さはわかんないわよ!

そう言ったんだ

そうたね、たんなる自己満足と、性欲処理にしか、のらないよね

わかってるなら、車出して
その下着あげるから、新しいの買って

でも、俺、レストランに行ったんだ
腹へったねって

俺を睨んでた

ノーパンで、レストランに居る、春奈ちゃん、

俺が面白がってると

……春奈ちゃん、見えちゃうよ……

小声で言ったんだ

何かあったら守ってね
まさか、お兄ちゃんの女を、見捨てたりしないわよね?

ボーリング場、か、かなり際どいよ…

俺、ハラハラしてた

どうしたの?、恵太

笑いながら、呼び捨てにされた

スコアー、ボロボロだった、俺

帰りの車の中で

本当はね、家に暴漢が来たとき、やられちゃってるの

突然、春奈ちゃん、そう離したんだ

俺、何も言えなかった

真奈美お姉ちゃんが、自分が相手するから、私には手を出さないでって

黙って、聞いてた

射精はされてないよ

聞きたくなかった

何で、怒ってるの?

春奈ちゃんの質問に

そんな奴等が触れて良い女じゃねーから
春奈ちゃんも、真奈美も

くすっ、ありがと
嫌だったなぁ、ゴシゴシ洗っちゃったょ
悔しくて
正直に話したら、お兄ちゃんが人殺しになる、そう、思ったの

…………俺は、人殺しだったな、忘れてた
幸せすぎて…

ハンドルを握る手に、力がこもった

春奈ちゃん、俺の手に、自分の手を添えたんだ

人殺しでも、好きになれるかも

そう言って、突然春奈ちゃんが、キスしてきたんだ!

……………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫