《MUMEI》
兄弟子
優子から、エマージェンシーコールが届いた

非常事態のときに、自宅と俺に、現在地と共にコールが送られてくるんだ

翔達が、以前住んでたタワーハウスか

恵太様、詳細は不明ですが、青柳の手では無いようです
それと、優子の父親が、病院から抜け出してます
その線が濃いかと

真知子から、そう連絡が来た

タワーハウス鍵は、俺も持ってる
楽しむときに使えよと、マサヒロさんから渡されてたから

ガレージの中に、マサヒロさんの車と
真奈美の車があった

優子は、真奈美と一緒だったはず

階段を登った

危険な気配がしてた

ブン!

間一髪、避けたんだ
気配に気付いてなかったら、即死かも

外人、しかも黒人だ

衰えてねーようだな

声がした

この声は、知ってる

イサムさん?、なぜ、ここに?

まぁ、上がれよ

黒人が、ナイフを舐めてた

イカれてやがる、薬か?

二階の、元事務所に、マサヒロさんを抱き抱えてる、貴子さんが居た

マサヒロさん!

け、恵太、気を、つけ、ゴホッ

吐血した!

何をした?!

兄弟子に、なんだ、その口の聞き方は

返答次第では、許さん!

ほう、生意気になったなぁ、流石、一族の総代か
金に目が眩んだ、腑抜けがねぇ
上に来いよ、大切な人が、惨めになってるぜ

マサヒロさんの容態が悪い
時間がない

恵太!

真奈美の声

アヤナちゃんを抱き抱えた、真奈美が降りてきたんだ

見張ってろ、楽しむのは、後にしろよ

黒人に、そう言った、イサム

優子と、カスミそんが囚われてるわ
優子のお父さんが居る、正気じゃないわ

真奈美が、そう言ったんだ

真奈美の服が、切り裂かれてた

アヤナちゃんは?

大丈夫、大丈夫よ

真奈美、涙を溜めてた

大丈夫に、見えない

優子!!、死は、覚悟してるよな!!

でかい声で、叫んだんだ

恵太の意のままに!!

優子の声が聞こえた

黒人が、突進してきた

フン!

グエッ!

喉を、一撃した

そして、

バギャッ!

こめかみを、強大したんだ

デカイ図体が、床に転がった

即死だ

ほう、なかなかだな
一応元軍人だ、一撃で、仕止めるとはな

イサム、誰の命令だ?

兄弟子を、呼び捨てか?!

…………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫