《MUMEI》

鏡の前に座りスポンジを泡立てる。



腕からモソモソと洗いだすが溜め息が邪魔をしてなかなか作業が進まない。




鏡に映る情けない自分が見れなくて何度も視線を下に落とす。



…ふくらはぎを撫でる様に伝う、泡。





僅かに出しっぱなしの、熱いシャワー。


――後悔と罪悪感
















前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ

携帯小説の
(C)無銘文庫