《MUMEI》

大人達の時間になった

私くしも、お呼ばれしてよろしいのですか?

当然でしょ、

真知子に、ワインを手渡したんだ

料理長が喜んでましたわ
腕を振るう機会を得られたと

そうだね、社交パーティーとか、しないもんね
伝えてよ、解雇はしないって

くすっ、勿論ですわ、
これからは、機会も増えることですしね

任せるよ、真知子に

かしこまりました
ですが、主は貴方様です、お忘れなく

うん………

みんな、楽しんでくれてる
でも、俺は、楽しみきれないでいた

青柳一族が、黙ってるとは思えないからだ

この国の、機密に関わってきた、青柳一族
国も、メスを入れられないだろうな

アメリカの支援がなければ、とっくに動いてるはず

アルベルトさんに、感謝だな

恵太、来なさいよ!

へ?

優子が怒ってた

どしたの?
んぎゃ、痛いよ、優子!

ムカつくぅ、ティナのやつ、寝てる恵太にキスしてったのよね!

し、知らないよ、俺

してたよ、俺たちの前で
優子に喧嘩売ってたよ
いいなぁ、あんな綺麗な外人さんと、恵太、してたんだよね?

ちょっと!翔!、何かしら、今の発言は

ぁは、だって、ほら、ね

だってじゃないわよ!

真奈美、落ち着けよ

美人見ると、直ぐにそうなんだから!

あんなの大したこと無いわ!

優子、気持ちはわかるけど、綺麗よ、ティナ

なにが、私は恵太に相応しくないよ!
大っ嫌い、金髪女なんて!

なぁ、恵太、やっぱ下も金髪なの?

そりゃぁ、そうだよ

そっかぁ
んぎゃ、い、痛いよ、真奈美ぃ!

優子の敵に、色目使ってんの?!

何で敵なの?
恵太の愛人になるよ、絶対

翔くん、ふざけないで!
絶対嫌よ、ティナだけは、嫌!

じゃぁ、私ならいい?

突然、春奈ちゃんが、そう言ったんだ

部屋の中が、シーンとした

そこに、マサヒロさんと、貴子さんが、
お風呂から戻ってきたんだ

どうしたの?
なんか、あったのか?

二人が、そう、聞いてたんだ

…………

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