《MUMEI》 それから月日が流れ・・・ 6月。 修学旅行の時期がきた。 行く先は沖縄だった。 公立高校だから仕方ないかと肩を落としていた。 ホームルームの時間に先生が・・・ 「今回、自由行動の時間は2日目に5時間、3日目に2時間ある。 2日目の自由行動していい場所は国際通り。3日目は美ら海水族館。 自由行動の時、グループはクラスをまたいでも構わない。2人から6人まで。いいな? グループが決まった人は3日後までに先生に報告するように。」 (やっぱ悠斗と一緒に回りたいなー。でも陽奈とも回りたいし・・・) その日の帰り。 「理香ー。」陽奈だ。 「うち、理香とも廉とも回りたいから4人でグループ組んでどっちかは別行動にしない?」 「おー。それいいかも。」 部活終わって家に着いて・・・ 寝る前に悠斗に電話した。 「・・・ね、いいと思わない?」陽奈の言ってたことを言った。 「いいけど・・・。」 「いいけど?」 「リィと2人でも良かったなって思って・・・」 「・・・何言ってんのwww」 「恥ずかしい、俺(笑)」 (でも嬉しかったよ。) 「(笑)」 「笑うなよ、リィ」 (そういうことサラッと言っちゃう悠斗が好き。愛されてるってちゃんと分かるから。 ちゃんと言葉にしてくれる悠斗が好き。何思ってるかちゃんと分かるから。 ずっとこのままでいい。ずっと・・・。) 電話は深夜まで続いた。 「私、もう寝るよ。もう2時だし・・・。」 「嫌って言いたいとこだけど俺もさすがに眠いわ(笑)」 「おやすみ、悠斗。」 「おやすみ。ちゃんと布団被って寝ろよ。いくら6月だからと言って・・・ 「はいはい、わかりましたよーだ。」 「何だとー。」 「(笑)んじゃね。」 「おぅ。」 ―ツー。ツー。― 今日はいい夢見れそう。。。 前へ |次へ |
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