《MUMEI》 一国の姫。「姫ー!!どこにおられるのですか姫ー!!」 「あ、どうかなさいましたか?タルクル様。」 「姫の姿がみえぬのだ!!知らぬか!?」 「あら、姫様なら城外へお出になられましたが…」 「じ、城外!?なぜ止めなかったのだ!!」 「いえ、お声をおかけしたら…『大丈夫よ!!門の外で護衛が待ってるの!!』と言っておられたので…」 「あーそんな姫様の嘘に騙されおってー!!姫も姫じゃ!!全く。」 「申し訳ございません!!てっきり本当に護衛をお付けになって行かれたのだと…すみません!!」 「いやぁ、よい。そなたは悪くない。帰ったらうんと説教をしなくてはな…」 ピーピピピピピピ 「ふぅー!!やっぱりここは国が見渡せて眺めが良いし、あまり一目につかないからうんと羽を伸ばせるわー!!もう、一目につかなくて休めるからここに来たいのに、タルクルってば護衛、護衛って、護衛がいたらゆっくり休めやしないわ!!」私は、ヴァン・ヴェリーナ・リリィ。この国、ヴェリーナ王国のたった一人のお姫様。 次へ |
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