《MUMEI》 さらけ出す勇気翔と真奈美を呼んだんだ そして、何時もと違って、俺の部屋に招いた 人払いはしてある 優子がお茶を出してから カスミさんとの事を、話したんだ 俺さ、夢中だったよ 母親と娘を、比べっこしたり、メチャクチャ興奮してさ これも、俺なんだなって 鬼畜だよな でも、俺は安らいだんだ 性欲を果たしきってはなかったから、まだ、興奮してたのに なのに、凄く良く眠れたんだ 翔は、性欲を果たしきったこと、ある? 無いな、勃起が弱くなるぐらいやりまくっても まだ、求めてる自分がいるんだ そっかぁ、似てるのかな 慶太は何を求めて抱くんだ? その女性を、征服したい 全てを自分のモノにしたい 過去も!未来も、身体の全ても 同じだな、俺もだよ だから、優子に遠慮は、してなかったな 優子も捧げてたからだろ? うん、そう思ってる、でも、優子は真奈美に遠慮してたんだ うん、それはなんとなく、聞いてて思うよ その先に、なにが見えるか、見てみたい 大きく変わるのか、何も変わらないのかすら、わからないけど 俺が思うに、恵太次第だな 壁を壊せれば、きっと 優子を抱いてた時には、壁はなかったから 今は、有るんだ? あるね、きっと、恵太と同じ壁だよ そっか 俺と翔の会話を、女たちは黙って聞いてたんだ でも 壁は、その向こうが見えてれば、有っても良くない? 優子が言ったんだ その、優子に 私は突き破っちゃいそうなのよ 優子と、少しずれてるの 真奈美が、そう、話したんだ そして、沈黙が続いてた 俺、優子に言ったんだ 優子、この場で翔に抱かれてくれ 見たいんだ、今の優子が、どう抱かれるかを 嫌わないって、約束してくれるなら 言われた通りにするわ 嫌えないよ、でも、嫌われるかもって、思ってる 私が貴方を嫌えるはず、ないじゃない まだ、深い部分を知らないでしょ? 残念ね、知ってるつもりよ そう話した優子が、翔の前に座ったんだ 私を愛せるの? 優子の質問に 恵太じゃなかったら、手を離さなかった 恵太が現れて、嬉しかったけど、悲しかった 今、抱いたら、襲っちまう だから、抱けない 翔は、そう言ったんだ ………… 前へ |次へ |
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