《MUMEI》
悪いことは蜜の味
真知子が店を出したんだ

家の屋敷の者達が、遊ばないようにって

食材も、築地から毎日陸送されてくるけど、
昔みたく、パーティー三昧な生活はしてないから

こんな高級店
このご時世、客なんか来るのかよって、思ってたけど

高橋家の、料理長プロデュースってのはインパクトあったみたいで
それなり客が入ってるんだって

真知子いわく、屋敷に招かなくても良い者は、この店で済ませると

屋敷に呼ばれるのも、ステータスらしい

従業員の半数が、高橋家の者だから、まぁ、俺はそんなに行く機会は無いんだけどね

今日は、たまたま、ま、マサヒロさんが、喜んでるから
いっかな

VIPになった気がするぜ
こんな、良い部屋で飲めるなんてな

恵太の知り合いならVIPじゃん

翔、からかうなよ、俺は庶民だ
お前は向こう側へ行け

俺はどっち側とか、興味ないけど
でも、旨いね、なに食べても

恵太、本当にご馳走になって、いいのか?

うん、ほら、マサヒロさん

おっ、すまんな
これだって、有名な焼酎だ、溢したら持ったいねーや

なみなみ注いだグラスに口を寄せ、啜ってるマサヒロさん

増に溢して注ぐんだって

翔が、言ったんだ

そうなのか?
もったいねー

俺、マサヒロさんの言葉に笑ってた

んだよ、笑うなよ
なぁ、いつもこんな、旨いもの食べてんのか?

まさかぁ、カロリーありすぎっすよ
わりと、粗食ですよ

俺、何度かご馳走になってるけど
粗食って、確かにメニューを言えばそうかもしんないけどさ
米も、たぶん、味噌も塩も、凄く良いやつ使ってるよ

くうっ、旨い!

聞いてんの、オジサン!

聞いてるよ、本物の金持ちだもんな、恵太は

でも、恵太、牛丼好きなんだよな?

うん、知らなかったよ、良い年になるまで
それに、ハンバーガー屋のフライドポテト、メッチャ好きかな

ぁは、恵太の舌は、庶民的だね、

で、恵太、庶民の真奈美の味はどうだったんだ?

味わい損ねました

なんだ、そうなのか?

真奈美の奴、恵太の美味しそうに舐めてたなぁ
俺の精子より、味が良いってさ

あははっ、真奈美のスイッチがはいったんだな

うん、子供生んでから、入らなかったよね
恵太にメッチャ興奮してるよ、真奈美

優子は?

うん、もう、全然知らない優子になってたよ
感じる場所すら変わってた

そうか、そうだろうな
しかし、嬉しいな、恵太がその気になってくれたってのは

うん、わりと堅物だもんね、恵太はさ

でもな、そう言う奴だから、引かれるんだよ真奈美は

うん、やりたいだけの男には、見向きしないもんね

翔は、いいのか?

ん、俺は、ゾクゾクしてるや
きっと、真奈美、菜か出しされる
身体も、気も、恵太に支配されるよ
考えただけで、興奮する

俺、そこまでは求めてないよ

んだよ、真奈美はその気だぜ
優子にはしないよ、安心しろよ

それは、優子に任せてある
口出ししないから、お前もするなって
そしてら、優子さ
真奈美を本気で抱くつもりねって、俺に
ぉは、燃えちゃったょ

真奈美もだぜ、恵太にされたいんだろって、責めるとさ
やられちゃうのね、わたし、って、もう、いつもとは違う果て方してさ
背中、ヒリヒリだよ

なぁ、交ぜてくれよ俺も
貴子を、三人でやらないか?

え?

驚いた俺に

いいねぇ、貴子さん喜ぶよ

って、翔が、言ったんだ

趣向があるんだ、目隠しして、縛るからさ
こっそり恵太を

うわ、やらしいね、それ

だろ、翔が、カスミそんとしたときみたあによ

ねぇ、貴子さん了承そてるの?

ばか、話したらつまらんだろう

マサヒロさん、そう言ってたんだ

…………

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