《MUMEI》
仲直り
ヘタレ…洸にヘタレって言われてしまった
まぁしょうがないよな…
考え事をしながら走っていると
ッドカ
誰かにぶつかった
「すいませ…」
「あ、杏介くん…この前はすまなかった…ごめん」
ぶつかった相手は南鷹主将だった
「いや…警戒もせずにのこのこ付いていった俺も悪いんです」
「杏介くん…??」
そうだ…俺があの時…断っていたらこんなことにはならずに優しくて強い憧れる主将で終わっていたのに…
「俺が悪いんです…主将にも迷惑かけて…おまけに洸介にまで嫌な思いをさせてしまって…」
「……杏介くんがさ帰った後にすぐ弟くんが来てさ…」
「洸が…」
「勇ましかったね…本当に杏介くんの弟って感じがしたよ」
洸が勇ましかった?
何時もの雰囲気からは想像も出来ないな
「あれ?杏介くんもしかして嫉妬してる?」
「ハァ!?するわけ無いじゃないですか!」
「えー、本当に?顔に『俺も洸の勇ましいところ見てみたいな』って書いてあるよ?」
っ読心術!?!?
「それよりさ…剣道してないらしいね?俺のせいかな?」
「はい」
「ズバッと言っちゃうのね…」
本当の事だしな
主将なのに…洸に手を出した奴等に罰も与えてなかったな…
「よし!勝負しよう!」
…………はぁ?
「どう言う事でしょうか?南鷹主将」
「ブランクあるでしょ?ブランクって言っても2〜3週間だけど」
「あ、そーですね」
「なら、俺に勝てば良いじゃん?俺これでも元…高校剣道全国一位だからね!」
「知ってますよ?だから尊敬してるじゃないですか…前までは」
「ひでぇよぉ」
あ、でも確かに大会が来週だったな…
もし此処で南鷹主将に勝てたら大分自信が付くかもな
「わかりました、やります」
「そうこなくちゃね!はい、竹刀」
「あ、ありがとうございます」

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