《MUMEI》

私立月城学園。
ここは、私たちが通う学校だ。
ここにある学科は、普通科、総合学科 テクノアート系列(音楽・美術)の他に神学科というものがある。
神学科とは家が神社や陰陽師であるものたちが通っている学科だ。
なぜなら、この町には昔から京都なみに神社や寺が多いからだ。
けれど最近では入る人たちが少なくなり、オカルト好きでも入れるようになっている。
その中でも『月姫伝説』に出てくる神楽月姫の子孫、つまり私、神楽癒羅は無条件ではいらなければいけない。

「みーちゃん、おはよー!」
「おはよー!ベル、癒羅サマ!」
「未空…。そのサマづけやめてくれない?」
「えー、でもあの『Un angelo musicale』のボーカルの癒羅だよ!アタシずっとあなたの大ファンなんだから!」
「でも、ファン第1号はわたしだよ!だってわたし癒羅の幼馴染だし!それに第2号は結人って決まってるんだからね!」

『Un angelo musicale』
それは、私が入っている軽音部の名前である。
意味はイタリア語で『音楽の天使』。

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