《MUMEI》 出会い面白いことねーかなーと考えながら、 ザワザワとうるさい人混みを歩く。 俺、宮野優は、特に行く場所もないが 街をさ迷っていた。 家に居たってつまんねーしなあー、せ めていい暇つぶしがねーかなー…。 なんて思ったとき、 スッ と隣を通った青年に違和感を感じた。 こいつもしかして… 「おい!ちょっと待て」 俺は、振り返りさっきすれちがった青年をよびとめた。 まあ、このうるさい街で呼んだって聞こえるわけねーよなぁと思いながら。 だけど、あいつには聞こえてた。 ゆっくりとこっちを振り返った顔には少しだったが笑みがあった。 「なに?僕をよんだの?」 少しだけ嬉しそうな青年は俺の目はっきり見て言った。 右目を髪で隠しフードを被っていた。 「あぁ。ちょっと気になったことがあったからな」 「ふーん。いいよ。僕も君と話したかったからね」 そう言って嬉しそうに笑った。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |