《MUMEI》
浸水
ビリビリッ

沙羅のジャージが引き裂かれ、Tシャツにパンツという格好にさせられた。


「こ・・こんな格好で一体何をすれば」



すると覆面の一人が言った。
「腹筋、背筋200回、声出しで
今すぐグラウンドでやってきてください」

「あれ、バラしちゃいますよ」
沙羅は急いだ
「や、やります」


沙羅は筋トレを始めた。


クスクス・・
みんなの視線が注がれる。


屈辱の中、沙羅は大声で頑張った。


突如、沙羅の所だけスプリンクラーが撒かれ始めた。
すぐに沙羅の周りは水溜まりになり、沙羅は泥水に浸かった状態になっていた。


ドカッ
「ぐうっ!」

沙羅の脇腹に蹴りが入る。
それは、後輩が入れたものだった



「先輩、止めたんで最初からやり直しですよ」
「そ・そんな・・」
バキッ、ドカッ
「わ・わかったわ・・ぐはっ」



泥水に浸かり、沙羅は泣きながら続けた。

「はぁ、はぁ、何でこんな目に」
バシッ!


「うっ!」
背中に棒が打たれた。


「口ごたえしないで、さっさとやる」


泥まみれの沙羅は筋トレを続けた

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