《MUMEI》

目を狙って来る

喉を狙って来る

本気だね

でも、遅いよ

それに、弱すぎる

退きなさい!

女の声がした

さっきの巫女の一人だ

速い!

避け切れなかった

服ごど、少し肉を切り裂かれた
なんて、切れ味だ、普通の鋼じゃないな

恵太!

優子の声
でも、視線は外せない
声がするなら、生きてるってことだ

間合いを取りたかった

ちっ、後が無い!

わかってるね、この巫女は

長物は、壁際では不利
突いて来るなら簡単に避けれるさ

!、起動が変わった
咄嗟に腕で刃物の腹を払いながら、巫女の腹に拳を打ち込んだけど

間一髪だったな

崩れ落ちる、巫女顔面に膝を

入れなかった

ふぅっ、あっぶねーなぁ

手加減をするのですか?!

婦人の声がした

なんの、茶番だい?!

恵太!

優子が駆け寄って来た

もうひとりの巫女が、俺に倒された巫女を抱き抱えてた

どうやら、姉妹のようだ

このような弱い輩を揃え、何をするつもりだ?

俺の問いに

これが、今の青柳なのです
当主は、亡くなりましたわ

婦人は、そう、答えたんだ

……………

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