《MUMEI》 優子に服が、あてがわれた 和服 何よ ん、悪くないよ 笑ってるしゃない んなことないよ たださ、よく、裸にされるなってさ 守んなさいよね! どうぞ、此方へ 俺と優子のじゃれあいを無視して、巫女のひとりが言ったんだ お姉さんは大丈夫かい? 肝臓が破裂しておりますが、命に別状はないかと そうか、キチンと手当てしなよ ご慈悲を、痛み入ります 案内された部屋に、さっきの夫人が居た そして、その先に、布団で寝てる青柳の当主 ひっ! 優子の小さな悲鳴が聞こえた ミイラ いつ、亡くなったのですか? あなた様が、帰国なされた翌日です 滅亡を、望んでるのですね …………返事は、なかった 優子が俺の袖を軽く引っ張った わかんないよ 小さな優子の声 ん、誰も、俺を止めれないってことだよ 化け物ね 婦人の言葉に 孫に言う言葉なの? そう言ったとき 孫?! 優子が叫んだんだ 見通されてるのですね 読みですよ 母に、似ているから 恵太、せめて、貴方の手で、引導を渡して欲しかった 生憎、未来を見ない者には興味が無いんでね 未来? 国に裏切られ!、傭兵紛いをし、生き恥をさらし なんの未来があると言うのですか?! 弱いはずだ 守るものが無い奴は、一時の力しかはっせない バラバラになった青柳は、国に裏切られたからではない 未来を見る当主が欠損してたからだ では、貴方に問う! どのような未来があると言うのですか?! その、汚れし血を受け継ぎ 悪魔のような力を得た貴方に! ん、普通に生きるよ 優子を嫁にし、春奈を愛人にして 子供を産ませ、幸せに暮らすさ 地位や名声など、しょせん自己満足の類い 何がしたい?あんたは 国でも作りたいのか? 何を言う、その気になれば、世界の主となれるというのに 寝ぼけてるのですか? 寝ぼけてるのは、お前らだ! 姉を心配して駆け寄る妹、あれが全てだろう! 己を愛せない者に、未来はない 己を大切に出来るから、大切な人を守れるんだ 守れる力は、打ちのめす力より遥かに大きい 俺のマブダチが、教えてくれたんだ 正義の味方に興味はない 悪魔が幸せになって、何が悪い 戯けたことを 戦場になるでしょう、この国は 俺が居るからか? 舐めるな、老いぼれ 腐りきったこの国にも、まだ、僅かにマトモな奴も居るさ それは、私のことかな? 声がした 警視?! ハルキ、よく、この屋敷の敷居を跨げたものですね 青柳本家は壊滅した 廃墟に足を踏み入れたにすぎない 恵太の慈悲で、行きながら得ただけだろ? 裏切り者の分際で、ぬけぬけと 時代は変わるのですよ、母上 母上?! 一応、恵太の叔父になるのかな? 式には呼べよな 俺、空いた口が塞がらなかった 真知子を責めるなよ、彼女も知らない事だ 恵太、この者たちに命令をしろ 怪我人を病院へと お、俺が?! そうだ、支配者となったのだろ? な?! 見捨てるのか、母の実家を こ、こいつ、絵を描きやがったな! ………… 前へ |次へ |
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