《MUMEI》
重力
沙羅は筋トレを終わらせた。


すると後輩が次の指示を出した。
「先輩、正座して下さい」


もうこの人たちには逆らえない
そう思った沙羅は彼女たちに従った。


「両腕を上げて下さい」
沙羅が両腕を上げた時、ダンベルが乗せられた。

「そのまま1時間耐えて下さい。
勿論、止めたら最初からやり直しですよ」


沙羅の耐久が始まった。



「やだ、あの人」
「はずかしー」


通行人が彼女を馬鹿にする
中には写真を撮る者もいた。


彼女は全身泥まみれで、びしょびしょだった。


「先輩、追加です」

後輩達によって、ダンベルが追加された。
「先輩、何か言うことないですか?」
ガンッ


沙羅の膝が踏まれる。
「あ、ありがとうございます」


沙羅は耐え続けた

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